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「なんで行くの? って思ってしまう」 北アルプスで登山者が遭難 吹雪のなか救助隊が背負って搬送 命をつないだ備えとは
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秋が深まり、登山中に冬の訪れを感じる季節になりました。標高の高い山では、急激な気温の低下や天候の悪化により、命の危険にさらされることもあります。長野県警察山岳遭難救助隊は、公式X(ツイッター)アカウント(@NAGANO_P_M_R)で、北アルプスで発生した遭難事故の救助活動を報告。過酷な現場の写真を公開するとともに、登山者へ注意を呼びかけました。遭難者が厳しい状況を乗り越えられた背景には、ある重要な備えがあったといいます。
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氷点下の吹雪のなか、遭難者を背負って搬送
長野県警察山岳遭難救助隊が公開したのは、北アルプス・前穂高岳の重太郎新道で行われた救助活動の様子です。投稿によると、10月29日午後11時、登山者が疲労により行動不能になったとの通報がありました。
現場には、警察や山岳遭難防止対策協会の救助隊員が地上から向かい、遭難者を背負って搬送したといいます。公開された写真には、岩がむき出しになった急斜面で救助活動にあたる隊員たちの姿が。周囲には雪も残り、足元の悪さがうかがえます。
また、別の写真では、深い霧に包まれた山中や、暗闇のなかでライトを頼りに移動する様子も確認できます。当時、現場は氷点下の気温に加えて強風が吹き、吹雪に見舞われる厳しい状況でした。
「ビバーク装備」の重要性
こうした悪条件のなかで、命を守る重要な役割を果たしたのが、遭難者が持参していた「ビバーク装備」でした。
ビバークとは、登山中に予定外の場所で一時的に野営すること。緊急時に備え、防寒具やツェルト(簡易テント)などを携行しておくことが、低体温症などのリスクを軽減するうえで重要になります。
今回の遭難者も、携行していたビバーク装備を活用して一夜をしのぎ、救助を待つことができたそうです。
「入念な登山計画と装備の携行を!」
投稿の引用リポストには、「いやー。一番足場の悪いこの時期に重太郎新道の搬送は……。いつもご苦労様です」「ここ、真夏でも厳しいコースですよね」など、救助隊員をねぎらう声や、現場の厳しさを指摘する声が寄せられました。
また、「山が好きな人には申し訳ないけど、なんで行くの? って思ってしまう」と、厳しい季節の登山に疑問を呈する人も。
一方で、遭難者の行動について「万一命に関わった場合に備えた通報、通報後は動かなかった要救助者の判断、救命につながったのだと思います。助かって良かった」「ビバーク装備大事だ……」と、緊急時の備えの重要性を再認識する人もいました。
標高の高い山域では、すでに初冬期を迎えています。天候の急変や日没によって、登山中の状況が一変することもあるため、十分な準備が欠かせません。長野県警察山岳遭難救助隊は、今回の事例を紹介するとともに、「入念な登山計画と装備の携行を!」と呼びかけています。
(Hint-Pot編集部)