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メーガン妃とヘンリー王子 チャールズ皇太子には一切相談せず エリザベス女王が激怒した“絶縁状”騒動
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エリザベス女王には電話で連絡 しかし“絶縁状”送付までは明かさず
英国のタブロイド新聞4社に対し「今後は一切協力しない」という趣旨の“絶縁状”を送り付けたメーガン妃とヘンリー王子。タブロイド・メディアとの関係悪化は“王室引退”の大きな要因の1つだが、これは「大衆紙」と呼ばれ、英国の一般大衆に人気の新聞4社に対する新たな“宣戦布告”とも見られる。問題は“絶縁状”について、父親で次期国王のチャールズ皇太子には一切相談がなかったことだった。夫妻は新型コロナウイルス蔓延による非常事態に、ロックダウン中の米ロサンゼルスで手をつなぎながらチャリティ活動を行う姿がキャッチされている。一方、チャールズ皇太子については、23日に2歳の誕生日を迎えた孫のルイ王子を抱きしめる感動の写真が公開されたばかり。英国民の尊敬を集める皇太子を“無視”するかのような夫妻の行為に、情報筋は「唖然としている」と語っている。
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英大衆紙「デイリー・メール」が掲載した記事によると、英王室の情報筋が「本当に唖然としている。我々には何の相談もなかった」と、ヘンリー王子とメーガン妃の今回の対応を指摘。また、チャールズ皇太子に対しては何の知らせもなく「今回の“絶縁状”送付が行われた」と語った。
ただし、エリザベス女王には米ロサンゼルスから国際電話をかけ、曖昧に今回のタブロイド4紙への対応をほのめかしたという。しかし、女王は“絶縁状”を送付するという行為に及ぶとはまったく予想していなかったと伝えられている。
現在、英国内は新型コロナウイルスの爆発的な感染拡大で深刻な危機に直面。国民が苦闘している中、さらには女王の94歳の誕生日直前というタイミングで、「一切協力しない」という内容の文書をタブロイド4紙の編集者に送り付けたことに、女王は激怒したという。
もちろん、容赦ない報道や事実を誇張したゴシップ記事には傷付くこともあるだろう。とはいえ、幾度となく取り沙汰されてきた“浪費”や、さらに環境保全を訴える一方でプライベートジェットを多用するような行動を取れば、やはりタブロイド紙の格好の標的となる。
気に食わない記事を書かれたといって同じレベルで反応しては、“引退”したとはいえ、やはりロイヤルの家名を傷付けるというものだ。タブロイド紙との争いは「百害あって一利なし」だが、法廷闘争が始まったこともあり、2人が今後も英国の大衆をリードするメディアとの戦いを激化させるのは間違いないと見られている。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)