インタビュー

結婚も離婚も“決め手”は話が通じるか通じないか 犬山紙子さんが振り返る夫婦生活と円満の秘訣

著者:Hint-Pot編集部・風間 久志

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犬山紙子さんと夫の劔樹人さん【写真提供:扶桑社】
犬山紙子さんと夫の劔樹人さん【写真提供:扶桑社】

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、緊急事態宣言が出されて私たちの生活は一変した。一斉休校、営業自粛や外出自粛、在宅ワークなど……。家にこもることが多くなり、家族がともに過ごす機会が多くなった。特に夫婦にまつわる問題は時代が移り変わっても普遍的なテーマではあるが、「コロナ離婚」という言葉も出てくるほど、大なり小なり“衝突”が勃発中のカップルもいるかもしれない。男女や夫婦に関してのコラムやエッセイを多く執筆し、新書「すべての夫婦には問題があり、すべての問題には解決策がある」(扶桑社刊)が話題となっているコラムニストでエッセイストの犬山紙子さん(38)に「夫婦」をテーマに話を聞いた。3回に分けて連載する。1回目は「格差婚」と話題になった自身の結婚と夫婦関係について語った。

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友達から恋愛に発展するのは初めて 「格差婚」と言われた夫を選んだ理由

 犬山さんは、3歳年上の夫と3歳の長女と3人で暮らしている。夫は、音楽プロデューサーの劔樹人(つるぎ・みきと)さん。2014年に結婚した。当時は「格差婚」とも言われ、妻の収入の方が高いと年収の差が話題にもなった。そもそも「夫婦」となろうと思ったきっかけ、結婚の決め手は何だったのだろうか。

「好きだったからなんですが、結婚相手に一番必要なことは話し合いができる人であることだと思っています。これができないと自尊心はそがれる一方で、パートナーがいるのにより孤独になっていく。話し合いをした時に自分の意見を押し付けてくるような人であればもう結婚しない方がいいと。それは離婚をするかどうかの判断も同じです。なので、個人的な見解ですが、結婚するかどうかの判断材料として重要視したのは、『ちゃんと話が通じる人』で『相手の意見を尊重できるかどうか』ということですね」

 夫の劔さんは意見を尊重してくれる人で、そこに惹かれたという。元々は友人関係だった2人。それまでは一目惚れが多かったというが、友達から始まって徐々に人柄に惹かれて、恋愛関係となり、付き合いを始めた。当時をこう振り返る。

「話に共感できたり、一緒にいて居心地が良かったり、何よりも私のことも尊重してくれる。そういう人に魅力を感じるようになっていきました。夫とは友達から始まって、徐々に人柄に惹かれてお付き合いを経て結婚したのですが、友達から始まって恋愛に発展するというパターンは初めてだったんです」

 ちょうど30歳ぐらいの頃だったという。周囲が結婚したり、出産のことを考えると漠然とした焦りを感じることもある年頃と言える。犬山さんも然り。そんな時は、自分と向き合い、得意なもの不得意なもの、良い点や悪い点を「客観視」したという。

「自分のことを客観的に見ることができなかったのに他人のことばかりコラムに書いたり、他人に対しては立派なことを言ったりするくせに、自分に対してはそういう目線を向けていなかったので、『一度自分を客観視しよう』と。そこで『自分は相手に何ができて、相手に何を求めるか』をしっかり考えた時に、私にとって必要な人というのが『心が優しくてお互いを尊重し合える人』ということを理解しました」

 そんな経緯で始まった結婚生活、夫婦関係だった。