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結婚も離婚も“決め手”は話が通じるか通じないか 犬山紙子さんが振り返る夫婦生活と円満の秘訣

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部・風間 久志

犬山さんと劔さんは2014年に結婚【写真提供:扶桑社】
犬山さんと劔さんは2014年に結婚【写真提供:扶桑社】

自身の「夫婦問題」 解決するためのカウンセリングで意外な事実が判明

 結婚生活は、1人ではない。育った環境も価値観も違う夫と妻が、夫婦として一緒に生活していくものだ。犬山さんは怒りっぽい性格で、結婚早々、問題を抱えてしまったと明かした。

「我が家は夫の方が家事を多くやっていたのに『え、何で昨日のごはんが冷蔵庫に入っていないの?』『ゴミが溜まってる!』など、余裕がない時に不機嫌に夫を責めてしまうことがありました。最悪ですね。夫は優しいので私に言い返してくることはなかったのですが、いつか疲れてしまって傷付いてしまうかもしれない。それを防ぐためにも、私は怒りっぽい性格をどうにかしたくて結婚3年目から4年目までカウンセリングに通っていました」

 実際にカウンセリングを受けてみると、気付かなかった自分の中の欲求が分かった。

「カウンセリングでは生い立ちから今に至るまでをじっくり聞いてもらい『どうして怒ってしまうのか?』を紐解いていきました。そこで見えてきたのは、『誰かに認めてほしい、甘えたいから怒ってしまっていた』ということでした。実は『怒りの数値はそこまで高くない』ことも判明したんです」

 怒りの原因は、誰かに認めてほしい、甘えたいという気持ちから……。怒りを感じたら、この欲求を満たすようにする。そして、これまで自分は弱い部分を見せてこなかったことに気付いたという。

「自分の心に余裕がなくなった時に『甘えたい』とリクエストして夫と話をしたり、友人に弱音を吐いたりすることができるようになりました。私は人に弱い部分を見せるのが苦手で『重い』とか『迷惑』とか思われるのが怖かったし、そもそも話をしようという気すらなかった。でも、それだとお互い困った時に助け合えない。今は何の見返りもなく、楽しいことを一緒に楽しめて、悲しいことは一緒に悲しめる関係性というのが重要だと考えています」

 自分の気持ちをオープンにすることで、相手も本音を打ち明けてくれて、より良好な関係性を築けるようになった。結婚を機に、夫をはじめ友人にも悩みや本音を打ち明けられるようになった自分自身の成長も感じ取っていた。

◇犬山紙子(いぬやま・かみこ)
1981年大阪府生まれのコラムニスト。2011年“美女にもかかわらず負けている恋愛エピソード”を収集した著書「負け美女~ルックスが仇になる~」(マガジンハウス刊)でデビュー。その後も「高学歴男子はなぜモテないのか」(扶桑社新書)、「言ってはいけないクソバイス」(ポプラ社刊)など計14冊の著書を上梓。近年は執筆業のみならずTVコメンテーターとしても活躍。「スッキリ」(日本テレビ系)、「ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)、「報道ランナー」(関西テレビ)にて日替わりコメンテーターとして毎週出演中。

(Hint-Pot編集部・風間 久志)