インタビュー

懸念される“コロナ離婚”増加 犬山紙子さん 「今まで積み重なってきたものが可視化されたことが理由」

著者:Hint-Pot編集部・風間 久志

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犬山紙子さんと夫の劔樹人さん【写真提供:扶桑社】
犬山紙子さんと夫の劔樹人さん【写真提供:扶桑社】

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、緊急事態宣言が出されて私たちの生活は一変した。ストレスを抱えながらも家にとどまることが多くなった今、「コロナ離婚」という言葉が出てくるほど、大なり小なりの問題が起きている夫婦もいるかもしれない。新書「すべての夫婦には問題があり、すべての問題には解決策がある」(扶桑社刊)が話題となっている、コラムニストでエッセイストの犬山紙子さんに「夫婦」をテーマに取材。2回目は、夫婦円満の秘訣について聞いた。

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パートナーを孤独にさせないために 「相手の話を受け止めてヒアリングすること」

 音楽プロデューサーである3歳年上の劔樹人さんと2014年に結婚した犬山さんは、自身にも夫婦間の“問題”はあるという。「夫婦といえども、元々は他人なので円満に見えても大なり小なり問題がある夫婦は多いのではないでしょうか」と話す。問題を大きくしないための秘訣はどんなことだろうか?

「やはり、話し合い、ヒアリングだと思います。自分の意見を話すのが苦手な人も多いと思うんですけれども、例えば夫婦でも話が得意な方から積極的にコミュニケーションを取っていくのも1つの手だと思いますね。『しっかりと考えがまとまってなくても全然いい』という前置きを入れ、それを踏まえて『今不安に思っていることってある?』などと、優しく語りかけるのも良いのかなと思います」

 特に子育てが”ワンオペ”になっているときは注意が必要だ。コミュニケーションが成立せず「孤独」を感じてしまうと、孤独感から追い詰められ、児童虐待やDVなどにつながる可能性もあると犬山さんは指摘する。そんな中「孤独」を感じてしまうと、孤独感から追い詰められ、児童虐待やDVなどにつながる可能性もあると犬山さんは指摘する。

「パートナーを孤独にさせないために、相手の不安を汲み取る。不安について話をしてくれたら、まずは絶対にそれを否定せず、一度ちゃんと受け止めて聞くと良いと思います。そして次のステップとして『じゃあ、どうしていこうか』だったり、『自分もこういう不安を抱えているんだよね』と話してみる。不安は人と共有することで、痛みも和らぐし、視野も広がって解決にもつながりやすいんです」

 また、現在は先行きが見えず、不安定な社会情勢が続いているため、これが夫婦間に影響していることも犬山さんは懸念する。話題の「コロナ離婚」についてはどう思っているのか。

「例えば新型コロナウイルスの影響で『パートナーと四六時中一緒で自分の時間がない』とか、『会社が休みになって収入が減ったことに文句を言ってしまった』とかもちろんあるとは思うのですが、今まですごく仲が良かった夫婦が新型コロナのせいで急に離婚になったということではないと思うんです。それはきっかけの1つであって、例えば家事育児の分担に不満があったとか、何を話しても否定的なことを言われるとか、今まで積み重なってきたものが可視化されてしまったということが理由なのかなと。そうならないためにも『普段から冷静に話し合うこと』が大切なのかなと思います」