ネット通販担当者が語る人気アイテムに見られる変化

　5月10日は「母の日」です。定番のカーネーションなど鉢植えの花や、おいしいスイーツを贈ったり、一緒にレストランで食事をしたりするなど、さまざまな贈り物で感謝の気持ちを伝えてきた人も多いのでは。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大予防の対策で、外出自粛や「ステイホーム」週間など、家で過ごす機会が増えました。定番の花といえばカーネーションですが、近年ではゼリーやシューマイなどの花に見立てた食べ物も人気とか。そんな巣ごもり消費活況に伴い、母の日ギフトの傾向に変化が見られるといいます。インターネット通販「楽天市場」で母の日を担当する角奈紡(かど・なつみ)さんに話を聞きました。

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――今年の母の日ギフトの傾向として、どういったジャンルのものが増えていますか？
「家で過ごす時間を充実させるグッズが人気を集めています。例えば、桜盆栽。今年はお花見のシーズンにご自宅で過ごされた方も多かったためか、昨年同時期と比較して、81.8%伸長しています。この他、ご自宅で運動不足が解消できるフィットネスグッズや、家の中で趣味を楽しむレジャーアイテム、また、調理器具ではワッフルメーカーなども好調です」

――フィットネスグッズや自宅で楽しむアイテムなどが人気なんですね。
「フィットネスグッズでは、家庭用トランポリンや、ステッパーが人気ですね。静音性が高く、かつ省スペースで使える、という特徴があります。また、ご自宅で趣味を楽しむアイテムとしては、防音機能のついたひとりカラオケ用のマイクや発声練習ができるアイテムが人気です。フィットネスグッズと同様、音を出してご近所に迷惑にならない点が重視されているようです」

――外出自粛のため、家で食事する機会や自炊も増えていますが、影響はありますか？
「はい、ミールキットやレンジ調理グッズ、野菜の鮮度を保つ便利グッズなどが人気です。手軽に本格的な味が楽しめるミールキットやレンジ調理グッズは、外食が難しいため、自炊で本格的なおいしさを求めているのかもしれません。また、野菜の鮮度を保つ便利グッズは、外出を自粛する中で自炊が増え、また、スーパーへの買い物の頻度を減らすのにまとめ買いをする人が増えたことが影響しているのではないかと考えています」