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我が子はコロナ禍をどう受け止めている? 意外な反応を描いた漫画が話題 「子どもってたくましくて頼もしいですね!」
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「子どもを育てている親に寄り添えるようなものを」という思いから描く
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、大人だけでなく子どもの生活にも変化が見られる中、「このコロナ禍で、子どもが居るとつい色々と考えちゃう。子どもたちはどう受け止めてるのかな?」というコメントを添えた漫画が話題になっています。5月28日刊行の「男の子に『厳しいしつけ』は必要ありません!」(KADOKAWA刊)で漫画とイラストを担当した、作者のオキエイコ(@oki_soroe)さんに漫画を描かれた背景などを聞きました。
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家族で外出自粛の生活が続いている中で、「家にこもりっ切りな生活は子どもにとって悪影響なのでは」と心配する1児の母でもある作者のオキさん。漫画は「世の親は同じ気持ちなんだろうな」と考え、「子どもを育てている親に寄り添えるようなものを」という思いがきっかけになっています。
在宅ワークであるものの、自身も夫も仕事が忙しく、子どもが1人で過ごす時間も増えて「この時間が娘に暗い記憶を作ってしまったらどうしよう」と悩み続ける日々。ふと自分が子どもの頃を振り返ってみました。
1990年代初頭。冷夏が原因となった「米不足」や少雨による「水不足」を経験しました。日本のお米と比べるとちょっとパサつきのあるタイ米を代用していた時は「家で大好きなカレーになることが多くなりたくさん食べることができた」記憶、水が不足していても「夏休みに海水を利用した地元のプールに連れて行ってもらいプールに入れた」記憶……。大人たちは日々大変だったのかもしれませんが、今振り返ると、子どもだった自分にはそんなにマイナスなイメージはなかったように感じたと言います。
もちろん、現在のような深刻な状況とは異なり、環境によって人それぞれ違いもあるでしょう。娘にふと「さみしくさせてごめんね」と謝ると、「ハナちゃん、毎日楽しいよ? パパもママもお家にいるし」と言われ、ハッとさせられました。「自分の子どもの頃もきっとつらいことや楽しいこともあったんだと思うんですが、楽しいことしか覚えていないのかもしれないでよね」とポジティブな娘さんと自身を重ねたそうです。
「子どものことを心配するあまりについ『かわいそう』とか『トラウマにならないかな』などマイナスに考えがちですが、当の本人である子どもは意外とタフかもしれないです」とオキさん。
漫画が投稿されると「子どもってたくましくて頼もしいですね!」「素晴らしいお母さん」「今できる事で楽しい思い出を作れたら良いですよね」「素敵な娘さんですね 読んでいて元気が出ました」といった声が寄せられました。オキさんは「読んだ後、ちょっとだけハッピーな気分になれる漫画を描けたらといつも思っています」と話していました。
(Hint-Pot編集部)