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夫の職業で“コロナマウント”を取られてモヤモヤ 急に自慢の道具にし始める学生時代の女友達と再び疎遠に

著者:Hint-Pot編集部

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オンライン飲み会でせっかくの再会も、コロナ禍は人間関係にも及ぶ?(写真はイメージ)【写真:写真AC】
オンライン飲み会でせっかくの再会も、コロナ禍は人間関係にも及ぶ?(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 緊急事態宣言が解除された地域もありますが、外出自粛は長引き、いまだその影響は懸念されています。コロナ禍は“コロナ離婚”や”コロナ絶交”など、人間関係にも及んでいると言われていますが、密かに“コロナマウント”という言葉が注目を集めているのはご存じでしょうか。実際に「最近友人からコロナマウントを取られたと感じた」という女性もいるようです。

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学生時代の友人とオンライン飲み会 最初は楽しかったけど…

“コロナマウント”とは、新型コロナウイルスに関連する話題で相手をマウンティング(自分を優位に見せるための自慢や、相手をけなすこと)することを指すそうです。テレワークが不可能な職業の人に対して、自分が在宅勤務であることを自慢げに話したり、新型コロナの影響で休職や退職を余儀なくされた人に対し、仕事を休めないことを嘆いて見せたりするといった行動があるようです。

 宍戸亜香里さん(仮名・37歳)も、最近コロナマウントで不快な思いをしたという1人。現在独身。フリーランスでファッション関係の仕事をしてきましたが、撮影がキャンセルになるなど如実に仕事が減っており、不安な日々を過ごしています。

 とはいえ、仕事が減って良かったことも。時間ができたことで、最近は疎遠になっていた友人たちと連絡を取るようになったそうです。子どもがいて、なかなか飲み会に顔を出せなかった友人もビデオ通話なら気軽に参加できると、何度かオンライン飲み会も行いました。

 最初はグループで連絡を取り合い、10人ほどの大所帯で開催。次第に人数が絞られていき、いつの間にか学生時代からの友人の希美さん(仮名・37歳)と、個人的に連絡を取るようになっていたといいます。それというのも、希美さんは既婚ですが子どもはおらず、健康上の問題で会社を一時休職中だったため、時間の融通が利いたからなのだそう。時には亜香里さんと一緒に、昼から通話をしつつお酒を飲んだりもしていました。

「学生の時は全然仲良くなかったのに、こんなこともあるんだなぁってとてもうれしかったですね。それに私は1人暮らしなので、家にこもっているとどうしても鬱々としてしまって……。希美のおかげで外出好きな私も耐えられた面はありました」

 しかし、こうして2人きりで頻繁に通話する関係性は長くは続きませんでした。ある日、2人で昼からオンライン飲みをしていたところ、その日は希美さんのテンションが高く、とても饒舌でした。

「急に『毎日毎日私と連絡していて大丈夫なのー?』って、私の仕事を心配してきたんです。もちろん私自身もいつになったら普通に仕事の依頼が来るようになるのか、コロナ禍前に働いた分の支払いは全部されるのかとか不安なことばかり。でも希美に対しては、そういうところは見せず、明るく振る舞っていました」

 すると希美さんは、亜香里さんの芯の強さを褒める一方で、亜香里さんの状況だったら自分は精神的に耐えられないと言い「夫が公務員で良かった」と話し始めたそう。

「彼女はそれまでご主人とは『結婚してあげたんだ』とか、『子どもは絶対に作りたくない』とか話していたのに、急に自慢の道具に使い始めたのでモヤモヤが止まりませんでしたね。もちろん安定した仕事を家族がしていることは良いことだと思いますが、休職中なのに遊び回っている彼女に言われたくないなぁ……とも思いますし。昼飲みに誘ってしまったのは私ですが、顔も見たことがないご主人に対して何だか忍びない気持ちになってしまいました……」

 その日はグダグダなままオンライン通話を終えたという亜香里さん。学生時代も、希美さんにこうした一面があったため、あまり仲が良くはなかったことを思い出したといいます。その後、希美さんからの個人的なオンライン飲み会のお誘いは忙しいと言って断っていますが、グループではつながっているため距離感を測りかねているのだとか。受け取り方は人それぞれですが、コロナマウントは意外と近くで起きているのかもしれません。

(Hint-Pot編集部)