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女性の約7割が在宅ワークを「続けたい」 創意工夫で仕事の進め方や快適に過ごすコツを掴む
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新型コロナウイルス感染拡大防止策である外出自粛要請を受け、在宅ワークをする人が増えています。生活スタイルが変化する中で、どのような影響があったのでしょうか。株式会社グラフィコは4月24日からの4日間、20~59歳の2週間以上在宅ワークをしている女性400人を対象に、「女性の在宅ワーク実態に関するインターネットリサーチ」を実施。「今後も在宅ワークをしたい」と答えた方は7割以上に上るなど、興味深い結果となっています。
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自宅にいる時間が増え体調や生活リズムに変化 肩こりや腰痛に悩む方も
まずは女性たちの体調面の変化を見てみると、「在宅ワークで感じるからだの不調は」との問いに対する結果は、1位「肩こり」(57.8%)、2位「腰痛」(35.8%)、3位「眼精疲労」(33.8%)となっています。肩こりを訴えた人の24.2%、また腰痛を訴えた人の26.6%が、在宅ワークを機に不調を感じるようになったと答えています。「肩こり」「腰痛」どちらも約半数が「以前よりひどくなった」と回答しました。
また、“コロナ太り”に悩む人も多いようです。「在宅ワークによる体重や体型の変化」について「とても太った」が10.0%、「少し太った」は45.8%と、半数以上が体重の増加があったと認めています。「太った原因」としては「運動不足」が1位で85.7%、2位は「間食の量・頻度が増えたこと」で65.7%でした。既婚の人では「お酒を飲む量・頻度が増えたこと」が16.3%と、未婚の人と比べて高い割合になっています。
ルーティンが変化した女性も多いのではないでしょうか。在宅ワークにより「時間・頻度が減った」割合が最も多いのは「メイク」の68.3%でした。人に会う機会が減り、メイクをしない、またはミニマムなメイクで済ませる方が多いのかもしれません。2位は「仕事」「同僚とのコミュニケーション」の50.5%でした。
一方、「時間・頻度が増えた」の1位は「インターネット」で61.8%。ニュースや、ネットショッピング、動画を観るなど、外出自粛生活でインターネットをする時間・頻度が多くなったとみられます。2位は「料理」の61.5%、3位は「掃除」の49.0%と、家事をする時間・頻度が増えた人も多いようです。
家の中でも美意識を保っている人は4割! 時間ができた分ケアに余念なし
美容面にも注目したいと思います。在宅ワークでは他人に見られる機会が激減するものですが、「在宅ワーク中でもご自身のカワイイ・キレイを意識することがある」と回答した人は38.5%と、約4割の女性は家の中でも高い美意識を保っているようです。
具体的には「家の中から出なくても紫外線のケアをする(32歳)」「セルフネイルをしたり、指輪をその日の気分で付け替えたりする。またパジャマではなくおしゃれなスカートをはいたりして、気分転換している(43歳)」「髪をまとめるバレッタやゴムなど、お気に入りのものを使ったりしている(49歳)」「パックする(42歳)」「セルフまつ毛パーマをする(43歳)」「ムダ毛処理はきちんとやる(28歳)」「オンライン上で映えるメイクの探究をする(38歳)」など、気分転換としてファッションを利用したり、時間がある分スキンケアやパーツケアを入念に行っている印象です。
また、今後も在宅ワークを続けたいと考えている人は多いのでしょうか。この質問に対して「そう思う」と答えた人は29.3%、「ややそう思う」は41.0%。合わせて7割以上が今後も在宅ワークをしたいと考えています。
年代別では20代の「そう思う」「ややそう思う」の割合が他の年代と比べてやや高いものの大きな差はなく、また、未・既婚別、子どもの有無別でも差は見られませんでした。からだの不調やストレス、太るなどの影響がありながらも今後も続けたい人が多いのは、在宅での仕事のやり方に適応し、快適に過ごすコツも掴んで、なじむことができた結果なのかもしれません。
こうした女性たちは、「在宅ワークを快適にする」さまざまな工夫をしていることも分かりました。具体的には、「まずは掃除をしてきれいにしてから仕事を始める(38歳)」「座りっぱなしになるので、飲み物はあえて手元に置かずキッチンまで行って作るようにして、なるべく動く環境にしている(36歳)」「開脚しながら仕事する(23歳)」「仕事中に電動マッサージ機を使用する(41歳)」「昼休みの時間にお風呂に入り、冷えとコリをほぐしてリフレッシュする(42歳)」「たくさんの種類の紅茶。一息つきたいときに気分に合わせてセレクト(37歳)」といった意見が寄せられています。中には自宅だからこそできるアイデアも。上手にオンとオフを切り替え、リフレッシュするコツが見えてきました。
(Hint-Pot編集部)