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元保護ねこの愛猫に警戒されてしまう切ない理由 飼い主が考えた新しい生活様式とは 「同じリアクションします」
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マスクが原因で別人と間違える「ノエル」くん 見えないところで着脱するように
今週、全国で緊急事態宣言が解除されました。自粛要請が徐々に緩和され、外出する機会も増えていくと思われる中、まだそんな状況に慣れていないねこちゃんも多いのかもしれません。マスクをして出かけようとする飼い主に対して、あからさまに警戒心を見せる元保護ねこが話題となっています。飼い主の緑箱※(@midori_box)さんに、愛猫との出逢いから現在の様子を聞きました。
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かわいらしいお顔とまん丸の瞳で飼い主を見つめる、推定月齢11か月の元保護ねこ「ノエル」くん。毛色がケーキの「ブッシュドノエル」に似ていたことから名付けました。
新潟県内の保健所や動物保護管理センターに収容された、飼い主のいないいぬやねこたちと新しい飼い主をつなぐボランティア団体「新潟動物ネットワーク(NDN)」出身のノエルくんは、野良ねことして街をさまよっていたところを保護。ごはんをあまり食べられていなかったようで、当初は痩せ気味だったそうです。
飼い主さんが初対面を果たした日の印象は、とにかく物静か。ノエルくんの耳は、いわゆる“イカ耳”状態になっており、警戒している様子だったそう。最初は「おとなしいねこなのかな?」と思っていたそうですが、家に迎えてからは徐々に心を開いていき、現在では部屋を縦横無尽に飛び回るほど元気な姿を見せるようになったそうです。
とはいえ、今でも少々臆病で甘えん坊な性格で、この日は外出のためにマスクを着けた飼い主さんを見てびっくり。マスクを着けた瞬間、初めて会った日と同じように“イカ耳”になり明らかに怯えモードになったようです。
マスクを外すまでは警戒を解いてはもらえず、近付こうとするとケージの奥に隠れてしまうほどの用心深さを見せたため、どうやら別人と勘違いしているのではないかと思ったという飼い主さん。それからというもの、ノエルくんを怖がらせないため、玄関や外に出てから着脱するようにし、目の前でマスクを着けないよう、“新しい生活様式”を心がけているそう。
暮らしの中でまだまだいろいろなことをお勉強中のノエルくんに対し、「家にご飯食べに来るコも出勤時は同じリアクションします」「首の引き方がガチ」「毛が広がってるのが分かりますね(笑)」など、たくさんの温かなコメントが寄せられました。
ノエルくんと同じように、動物ネットワークや保護施設にはたくさんの救いを求める命があります。「興味のある方は各地域の里親募集や譲渡会に足を運んでみてください」と語る飼い主さん。かけがえのない絆を築くことができる、運命の出逢いが待っているかもしれません。
※正しくは緑と箱の間に顔文字が入ります。
(Hint-Pot編集部)