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カーテンを付けないのはご近所迷惑? 賃貸契約の更新を拒否された女性の嘆き 「途方に暮れている状態です」
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田舎暮らしでカーテンの必要性に気が付かなかった1年半
「とても言いにくそうに『誰と言うわけじゃないんですが、周囲から苦情が入ってましてね……』と、切り出されました。私はなるべく生活音にも気を付けて暮らしていたので、何事かと思って驚いてしまったんですが、突然『カーテンを買ってください』って言うんですよ」
意外な申し出に拍子抜けしたという絢香さん。しかし、よくよく話を聞いてみると事態は深刻。何と絢香さんの部屋にはカーテンがなく、この1年半近くずっと丸見えの状態で暮らしてきたそう。しかも、引っ越してこのかた1度も気にしたことがなかったといいます。
絢香さんは上京するまで、ずっと甲信越地方にある実家暮らし。これまで自室にカーテンがかけられたことはなく、実家では夜は雨戸を閉めて寝ていたそう。
「田舎なので隣家との間には藪があり、様子はまったく見えません。自宅前には垣根もあるし、2階建てより高い建物も周りには一切ないので、家の中が他人から見えているなんて発想になったことがなかったんですよ」
こうした感覚もあってか、不動産屋から注意があったにもかかわらず、何も対策することなくリモートワークを続けていたという絢香さん。会社からも外出しないように言われていたため、カーテンを買いに出ることもできなかったそう。
ストレスや防犯上の理由から更新拒否を言い渡され…
するとそれから3週間後、突然自宅のインターホンが鳴りました。出てみると、向かいに住む大家さんだったそう。そのままインターホン越しに話すことになりました。
「てっきり更新の話だと思ったんです。不動産屋さんから電話をいただいた時、もうすぐ更新の話が大家さんからあると言われていたので直接話に来てくださったのかと思いました。そうしたら『更新はしないから出て行ってほしい』と言うんです」
大家さんは更新しない理由を次のように説明したそうです。これまで絢香さんがカーテンを閉めないことに対して、顔を合わせた時にやんわりと注意してきたけれど、いつまでも改善してくれなかったので内心怒っていたこと。さらに家の中が丸見えになっているのが気になってしまい、趣味のガーデニングがしにくくストレスになっていること。また家の中が丸見えなため防犯上も大きな問題があることなど、矢継ぎ早に言ってきたそうです。
引っ越しをしたくない絢香さんはすぐさま謝罪をし、カーテンを買うことを申し出ました。しかし、大家さんの怒りはそれだけでは収まらず、あと6か月以内にどうにかするように迫られてしまったのだとか。
「最近リモートでずっと自宅にいたことが、大家さんの怒りに火を着けてしまったのかもしれません。大家さんが来た後、どうにか考え直してもらえるようにカーテンをすぐ買おうかとも思ったのですが、もし本当に出ていかなきゃいけないならこの部屋に合わせて買うと無駄になってしまうかもと思い、取り急ぎネット通販で窓用のフィルムシートを買って貼り付けました」
あと半年猶予があるとはいえ、外出自粛が続いているため良い物件の空きが今後出るとは思えず、どうにか今回は更新をしてもらえないか不動産屋を通して交渉中だという絢香さんですが、話はあまり進んでいない様子。今はまず引っ越し代金を貯めようと、テイクアウトにすることが多かったランチを我慢し始めたそうです。
(Hint-Pot編集部)