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エリザベス女王 息子アンドリュー王子の借金を肩代わりか 6年前に購入したスイスの別荘 9億円超が未払いに
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別荘を売ったフランス人女性が契約不履行で訴えを起こす準備をしているという
94歳のエリザベス女王が、60歳になる第3子アンドリュー王子の借金を肩代わりする意思を示していることが分かった。2014年に王子はスイスの高級スキーリゾート「ヴェルビエ」にある別荘を購入したが、670ポンド(約9億1120万円)の未払金があることが判明。売却したフランス人女性が、アンドリュー王子を契約不履行で訴える用意があることを明らかにしたためだという。新型コロナの影響で“自主隔離”中の女王だが、元気に乗馬に興じる写真が公開されたばかり。しかし、スキャンダルにより昨年「公務」から退いたアンドリュー王子をめぐって、また1つ頭の痛い問題が生まれてしまった。
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英大衆紙「デイリー・メール」が掲載した記事によると、アンドリュー王子が2014年に購入した別荘の価格は1800万ポンド(約24億4800万円)。プールやサウナ、バー、そして7つの寝室を備えているといい、昨年中に全額が支払われるはずだった。
しかし、670万ポンドが未払いのまま。別荘を売却したフランス人女性のイザベル・ド・ルーブルさんが訴えを起こす準備を整えていた。ド・ルーブルさんは「メール」紙の取材に「向こうにも弁護士がいるが、それは私も同じ。別荘について報じられていること(未払いの件)は事実です」と述べている。
エリザベス女王は、アンドリュー王子の状況にしびれを切らし、9億円以上の残金を肩代わりする意思を見せているという。しかしそれも、昨年「ジェフリー・エプスタイン事件」に巻き込まれた王子を心配しての決断とみられている。
未成年者との淫行と売春容疑で勾留中に自殺した米実業家との親交に注目が集まり、自身も当時未成年の17歳だった女性に「性的な関係を持たされた」と訴えられた。そんなアンドリュー王子のスキャンダルが再燃しないように、今回の未払いを封じ込めようというのが女王の思惑のようだ。
しかし、バッキンガム宮殿側は女王の肩代わりの支払いを否定。アンドリュー王子の広報は「現在別荘は売りに出されている。売却されれば、残金の清算は問題ない」と語っているが、どうやら未払いは事実とみられている。
果たして新型コロナウイルスの影響が残る中、スイスの豪華別荘が売れるのか? ド・ルーブルさんの起訴の動きとともに今後が注目される。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)