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レモンサワーブームの陰で「無糖レモン飲料」が続々登場 ポテチ、チキン、から揚げと6商品の“食べ合わせ”を徹底分析!
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教えてくれた人:味香り戦略研究所
忙しい現代人 実はここ数年レモン飲料の人気がすごい!
2014年の塩レモンブームから始まり、2019年に巻き起こったレモンサワーブーム、そしてこの2020年は「レモン飲料」と、ここ数年、日本ではこれまでに類を見ない“レモンブーム”が巻き起こっているようです。その理由の1つとして考えられるのが「ストレスフル」な社会情勢なのかもしれません。「味香り戦略研究所」によると、社会が大きなストレスを抱えると「苦み」や「酸味」が味覚トレンドになる傾向があるとのこと。同研究所に注目のレモン飲料と食べ合わせの良い「ポテトチップス」「チキン」「から揚げ」、それぞれのメーカーとのベストマッチを聞きました!
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勉強に、仕事に、家事に、育児にと毎日忙しい現代人。パワハラ・モラハラ・セクハラ・マタハラ……といったハラスメント、それに加えていわゆる“SNS疲れ”や、最近では匿名なことを利用した誹謗中傷も大きな社会問題になっています。
ただでさえ疲弊しているところに、この冬からの新型コロナウイルス騒動。疲れていない人、ストレスを感じていない人などいないのでは!? と言っても過言ではないほど、ストレスフルな社会になってしまっているのですから……飲むだけですっきりできるレモン飲料の人気が高まる理由が分かるというもの。
2004年9月の設立以来、現代人の味覚動向を追跡してきた味香り戦略研究所の発表によると、人々が求める味には、世間の風潮に応じたブームがあるといいます。
「これまでに10万品を超える味覚分析により現代人の味覚動向を追跡してきましたが、社会が大きなストレスを抱えると『苦味』や『酸味』が味覚トレンドとなる傾向にあることが分かっています。そうした中、近年のストレス社会により顕著になってきたのが、レモンによる『酸味』。中でも今年に入り、より存在感を増しているのが無糖の『レモン飲料』なのです」
なるほど、振り返ってみると、民主党による政権交代が果たされた2009年には刺激を求めるかのように「辛味」が。爆買いやインバウンドが活性化し、経済面で明るいニュースがもたらされた2015年~2017年には「うま味」や「コク」といったリッチな味わいが注目されたそう。塩レモンから続く、近年のレモンブームには理由があったようです。
気分だけでなく身体もリフレッシュ 驚くべき栄養素
レモンは味だけでなく、栄養素も現代人にとって欠かせないものになっています。レモンに含まれる「リモネン」は、興奮を鎮めリフレッシュ感を得られるとして注目を集めている成分です。
また、レモンには消化を促進する効果が見込める「クエン酸」が含まれ、こちらは食事とともに摂取することで、脂分の分解を助ける胆汁の分泌を促進することが医学的に分かっています。この「クエン酸」には疲労感を軽減する働きもあるとされ、レモン果汁入りのスポーツドリンクは熱中症対策にも効果的だと言われています(体育会系の部活には“はちみつレモン”がお約束ですよね!)。
何より特筆すべきは、レモンに豊富に含まれる「ビタミンC」の効果です。食生活に十分な量のビタミンCを摂り入れることは、免疫力を高め病にかかりにくい身体作りやストレスへの抵抗力を高めるのに役立つそうです。
レモンには上記以外にも、カルシウムの吸収促進、メタボ予防が期待される成分が含まれていると言われています。手軽に飲むだけで「リフレッシュ」×「すっきり」感が味わえるところも、レモン飲料の魅力なのでしょう。