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メーガン妃 ジョージ・フロイドさん事件について沈黙破りビデオメッセージ公開 沈痛な面持ちで語る
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高校時代の恩師の言葉を胸に強烈メッセージを寄せる
黒人男性ジョージ・フロイドさんが、白人警官の行きすぎた暴力で命を落としたことを発端とし、現在全米に広がっている人種差別に対する抗議運動。そんな中、黒人の母と白人の父の間に生まれたメーガン妃が動画に登場し「この件で一番悪いことは何も話さないことです」などとメッセージを寄せた。メーガン妃をめぐっては、人種差別撲滅を訴えた2012年の動画が英各紙に取り上げられ、大きな話題になったばかりだった。
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英大衆紙「デイリー・エクスプレス」を始め、英メディアが一斉に報じたところによると、現在全米で抗議デモが繰り広げられる原因となっている人種差別に対して、メーガン妃が動画を制作。強烈なメッセージを寄せた。
「何か間違ったことを言ってしまうのでないかという恐れもありますが、この件で一番悪いことは何も話さないことです」とメーガン妃は真剣な表情で訴えかけている。
白人警官が膝で首を押さえ付け「息ができない」と哀願しながら命を落とした黒人男性ジョージ・フロイドさん。その動画が、米国の“病巣”とも言える人種差別の実態を浮き彫りにしたことで、市民の怒りが爆発した。
そんな状況で、人権運動に熱心なメーガン妃が口を開いた。
「私が15歳の時でした。ボランティアに参加していた私に、先生の1人だったプリエ先生が言いました。それは『自分の恐れに負けずに人の助けとなりなさい』という言葉でした」
何か間違ったことを言ってしまうのではないかと恐れるのではなく、何も言わないことが間違っている。メーガン妃をそんな心境に至らせたのは、高校時代の恩師の言葉だったようだ。
さらにメーガン妃は「ジョージ・フロイドの人生は重要であり、そしてブレナ・テイラーの人生も重要であり、フィランド・カスティールの人生も重要で、タミル・ライスの人生も重要でした」と発言。近年の米国で、警察の行きすぎた暴力によって犠牲になったとされる黒人の名前を読み上げ、「私は私たちの世界がまだこうした状況であることに心を痛めます」と沈痛な表情で語ってメッセージを結んでいる。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)