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新型コロナでママの考えも変化 感染拡大前に出産を希望していた経産婦 「延期」または「諦める」とプラン変更した人も
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新型コロナ流行前は全体の約5割が出産希望も 流行後は約37%が「考えに変化」
生活に大きな影響を及ぼした新型コロナウイルスの感染拡大。出産を考えていた女性も甚大な影響を受けたようです。株式会社ベビーカレンダーは、経産婦703人を対象に「コロナ禍における第2子以降の妊娠」についてアンケート調査を実施。新型コロナ流行前に第2子以降を希望していたママのうち、約32%が妊娠を「延期」または「諦める」と回答した結果になりました。安心して出産できる状況になるまでは妊娠を避けたいという考えが多く見られたようです。
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調査は、2016年5月23日~2019年5月23日に出産し、現在妊娠中ではない経産婦703人を対象に実施されました。新型コロナウイルスが流行する前、2人目以降の子どもの妊娠を希望していたかという質問に「とても希望していた(24.4%)」「まあ希望していた(23.3%)」という結果に。新型コロナ流行前は、全体の約5割(334人)の経産婦が第2子以降の妊娠を希望していたことが分かりました。
次に、妊活の状況や今後の妊娠への考えに変化があったかという問いには、「とても変化があった(15.4%)」「まあ変化があった(22.0%)」と、合わせて約37.4%(124人)が変化があったと回答しました。
さらに調査では「変化があった」とした124人に、妊活の状況や今後の妊娠への考えの変化について聞き、「妊活や不妊治療を一旦休止した」が57.2%(71人)と最多に。「妊娠を諦めることにした」が22.6%(28人)、「妊活や不妊治療の開始を延期した」が6.5%(8人)、「その他」が13.7%(17人)という結果になりました。新型コロナの影響によって妊活や不妊治療を休止・延期した方および妊娠を諦めた人は、第2子以降希望者の約32%(調査対象者703人のうち約15%)になることが明らかになりました。
また第2子以降の妊娠を延期または諦めた人に具体的な理由を尋ねており、調査によると次のような声が寄せられました。(※原文ママ)
「新型コロナウイルスの特効薬やワクチンがない中で妊娠・出産することは、母体にも生まれてくる赤ちゃんにもリスクが大きいと思ったため」
「妊娠中に何かあったら怖いので、新型コロナウイルスが収束するか、きちんとした治療方法が判明するまでは妊娠したくないと思ったから」
「妊婦や新生児が新型コロナウイルス感染症にかかった場合の治療法や症例が分からず、命に関わるリスクが大きい。今は妊娠・出産の医療体制が不安定で不安が大きいため」
「立ち会い出産や、産後入院中に家族の面会ができないのはネックだと考えた。また、病院がコロナ対応で忙しく、産科にリソースが足りないのではないかと不安なため」
「保育園が休園になり、自宅で子どもを見ながら在宅ワークをしなければいけなくなった。ストレスが大きく、もう1人子どもがいたらもっと大変なのだろうと絶望的な気持ちになったため」
今回の調査結果から、新型コロナウイルス感染拡大が今後の妊娠・出産にも大きく影響することが分かりました。安心して妊娠・出産できるようになるまでは延期する考えの方も多くいるようです。
(Hint-Pot編集部)