どうぶつ
元保護ねこ2匹が起こした小さな“奇跡” 孤独だった先住ねこの母性本能を呼び起こし本当の親子のように
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7月7日に保護された白ねこの「織姫」と「彦星」 2匹はいつも一緒
まるで絵画のような美しい1枚の写真。ふわふわの白い毛並み、透き通ったブルーの瞳、目をつぶり甘えるような表情。そのどれもがとっても愛らしい。
「7月7日に保護されたので、オリちゃんこと『織姫』と、ヒコちゃんこと『彦星』と名付けました」
そう話すのは飼い主のゆっきさん(@orihime_hikoboshi77)。とっても仲良しな2匹はごはんもトイレも寝る時もいつも一緒なんだとか。
そんな織姫&彦星とゆっきさんとの出逢いは?
「我が家には当時7匹の先住ねこがいて、最初は白ねこの『マフィン』のお嫁さん探しをしていたんです。そんな時、インスタグラムを通じて個人で保護活動をされている方と出会って。その方が保護されていた織姫と彦星を見た時に、すっかり気持ちが変わってしまいました。新しいお嫁さんをもらって子ねこを産ませるのなら、この2匹を迎えて彼らの命を守りたいと思って」
7匹の先住ねこがいたので断られるかも……と心配したそうですが、保護主さんは「ぜひお願いします!」と快く応じてくれたそう。
織姫と彦星を迎えに、ゆっきさんは住まいのある石川県からはるばる愛媛県まで車を走らせました。
おっぱいから母乳がにじみ、授乳を始めたココア
ゆっきさんの家にいる先住ねこ7匹の内、8年前の雪が降った日に保護したのがキジトラの「ココア」。当時生後6か月ほどだったそう。ココアはねこ嫌いで、いつもひとりぼっち。炊飯器の横で小さくなっていることが多かったとか。
織姫&彦星が家にやってきた時も、いつものように「シャーシャー」と威嚇。「仲良くなるのは無理かな……」と、ゆっきさんも諦めかけていたそう。
でも、そんなココアに突然母性本能のスイッチが!! まるで本当のお母さんのように、2匹をかわいがるようになります。そんなココアのおっぱいからは母乳がにじみ出てきて、授乳まで始めました。
さらに驚くことに、あんなにねこ嫌いだったココアが、突然マフィンと恋人のように仲良くなったそうです。マフィンとココア、織姫と彦星。いつしか4匹は本当の親子のように仲睦まじくじゃれ合うように。
「こんな幸せがやってくるなんて想像もしていませんでした。実は織姫と彦星の本当のパパとママもキジトラと白ねこなんです」
本当のパパとママそっくりな先住ねこたちが子育てを始めるという予想外の展開に、ゆっきさんは驚きとうれしさでいっぱいになりました。
「今年、高校を卒業して寮に入った次男が、子ねこたちに会いたい! と自宅によく遊びに来てくれるんです。にぎやかな家族に囲まれて本当に楽しく過ごせていますね。織姫と彦星もとても幸せそうで表情も柔らかくなってきて……。2匹がいるとみんな笑顔になれるんです」
ゆっきさんのおうちに起きた小さな奇跡。織姫と彦星にはあふれるほどの愛情を注いでくれる「パパとママ」がそばにいます。これからもゆっきさん家族全員がずっと笑顔でいられることを心から願います。
(猫ねこ部)