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メーガン妃とヘンリー王子の伝記 「ウイリアム王子が悪者にされていたら大変なことに」 王室側近が危機感
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英紙「一方的立場からのストーリーで、すべてが公平な真実とは言えない」
メーガン妃の“王室引退”の理由によく挙げられるのが“孤立”。昨年10月に放映されたドキュメンタリー番組で「私に『大丈夫か』と尋ねてくれる人はあまりいない」と“苦悩”を明らかにした。その原因として義理の兄であるウイリアム王子を責めていたとしたら……。8月11日に発売される妃とヘンリー王子の伝記で「ウイリアム王子が悪者にされていたら大変なことになる」と王室側近は危機感を募らせているという。ウイリアム王子夫妻とヘンリー王子夫妻は一時、“ファブ4”(素晴らしい4人組)と呼ばれ、ロイヤルファンから称賛されていたが、その後は両カップルの間に“亀裂”が生じたと英メディアなどで報じられていた。
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英大衆紙「ザ・サン」が掲載した記事によると、王室の側近筋が8月11日にオンラインで世界同時発売されるメーガン妃とヘンリー王子の伝記「Finding Freedom(自由を探して)」の中で「もしもウイリアム王子が悪者にされていたら大変なことになる」と危機感を募らせていることが明らかになった。
メーガン妃が王室内で孤立していたことについて、ウイリアム王子が「無関心で無慈悲で何の支援もしなかったというような書かれ方をされていたら『本当に困ったことになる』と、心底恐れています」と証言者は語っている。
さらには「こうした身内の恥をさらすような話が公になるのは許されないこと。側近たちは、特に将来の英国王について、イメージダウンにつながる暴露は絶対にあってはならないことだと考えています」とも述べている。
一方で「サン」紙は、今回の伝記は「メーガン妃とヘンリー王子側の一方的な立場からのストーリーであり、すべてが公平な真実だとは言えない」と指摘。しかも、サセックス公爵夫妻(ヘンリー王子夫妻)はこの伝記を公式には認定していないという。
しかし、そんなゴシップレベルの伝記で未来の国王のイメージが貶められるのは、非常に迷惑な話であることは間違いない。
確かに環境がまったく違う王家に嫁いできて、受け入れられなかったメーガン妃の悲哀も現実としてあったのだろう。ただ、王位継承権6位のプリンスの妻であり、公爵夫人のタイトルもあるメーガン妃の素行にまったく問題がなかったわけではない。
こういう話はどちらにも言い分があるものだが、「王室が嫌だ」と言って出て行った夫婦と、これから英国を背負って立たなくてはならない未来の国王と王妃のロイヤル・カップルが泥仕合を演じたら「それこそ大変」と懸念する側近の危機感は容易に想像できる。
果たしてどんな話が書かれているのか。メーガン妃の“私設応援団”とも呼ばれるオミッド・スコビー氏が執筆した伝記が、ウイリアム王子への行きすぎた中傷を含んだ品性の劣る暴露本にならなければいいと心配するのは、王室の側近だけではないだろう。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)