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どうぶつ

玄関前に放置された4匹の子ねこ 守りたくなる後ろ姿が話題に 「後頭部フェチの私には神々しい」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

話題になった「つな」くんの後ろ姿【写真提供:くり(@hanatokuri)さん】
話題になった「つな」くんの後ろ姿【写真提供:くり(@hanatokuri)さん】

突然始まった2時間ごとの授乳や排泄ケア 戸惑いながらも必死に守った小さな命

 丸い頭と身体にちょこんとのった耳――子ねこの後ろ姿って、たまらなく愛おしいですよね。思わずギュっとしたくなる、「この世のものとは思えないほどかわいい」保護ねこの後ろ姿が話題になっています。飼い主のくり(@hanatokuri)さんに話を聞きました。

 ◇ ◇ ◇

 くりさんが愛らしい後頭部を持つ「つな」くんをお迎えしたのは、今年の4月14日の夜のこと。段ボールに入れられ、くりさん宅の玄関前に放置されていたところを保護しました。段ボールの中には4匹の子ねこ。まだまだ寒い時期だったため、子ねこたちは寄り添い合い、隅の方にぎゅっと固まっていたといいます。

 急場しのぎではありましたが、子ねこたちを温めるためペットシートや毛布を段ボールに入れ、すぐに薬局に走り子ねこ用のミルクを購入。スポイトで飲ませようとしましたが飲まず、不安でいっぱいになりました。くりさんは、16歳のパピヨン「まろん」ちゃんを飼育しているとはいえ、ねこと暮らした経験がなく、翌日病院が開くまで気が気ではなかったといいます。

 次の日、無事に病院へ連れて行くと推定生後2週間弱であることが判明。その日から4匹同時に2時間おきの授乳と、排泄のケアが始まりました。たまたま仕事が在宅ワークに切り替わったタイミングだったためお世話ができたものの、睡眠時間をまともに確保できず、その時期は「肌荒れがすごくて大変でした(笑)」とくりさんは語ります。

 その後、しっかりとミルクを飲み、すくすくと成長していった4匹。そんな中で心配だったのは、先住犬まろんちゃんのこと。以前、親戚のいぬを数年間預かったことがありましたが、その時はいぬ同士の仲があまり良くなく、ストレスになっていたようで、今回もとても不安だったそう。

 子ねこたちにミルクをあげている時に、嫉妬で吠えることもあったため、当初は4匹とも里親を探す予定でした。しかし、紆余曲折あり、すでに情が湧いていたこともあって、心から楽しみにしてくれていた友人にキジトラの子ねこ「縁(えん)」ちゃんを譲渡した以外は、3匹ともくりさん宅で引き取ることとなりました。

性格の違う3匹 すくすくと順調に成長中!

「うずら」ちゃんの後ろ姿も!【写真提供:くり(@hanatokuri)さん】
「うずら」ちゃんの後ろ姿も!【写真提供:くり(@hanatokuri)さん】

 改めてお迎えした3匹を紹介します。まずはかわいらしい後頭部が話題となったつなくん。写真は保護したばかりの頃のものですが、「小さい頃の毛のポワポワの感じ、守ってあげなきゃって気持ちにさせられますよね」「後頭部フェチの私には神々しいばかりのお姿」「この小さい背中に、そっと耳をあてると幸せになります」などたくさんのコメントが送られています。

 つなくんは唯一の男子で、一番身体が大きく、遊んでいる時はとってもやんちゃ。それ以外の時はボーッとしていることが多いそうで、3匹の女の子たちの面倒を見ているような堂々とした様子から、生まれた順番は分かりませんが「お兄ちゃん」と呼んでいるそう。でも本当は一番の怖がりで、病院は少々苦手なようです。

 2匹目は、キジトラの「うずら」ちゃん。実は最初に名前が決まったそう。一番甘えん坊で、甘え上手。まろんちゃんに対しても、遠慮がちに近付くためまんざらでもない様子で受け入れてもらえ、あまり吠えられることがないそう。一緒の布団で眠ることもあるそうです。

 そして3匹目は、茶トラの「こむぎ」ちゃん。一番ねこらしい性格で、子ねこらしく元気に遊び回っていたかと思いきや、突然はしゃぐ他の2匹をキャットタワーの上から見ていたりと、どこか大人びている時も。

 その一方で、まろんちゃんのことが大好きで、ケージから出すと一目散に駆け寄るため、吠えられてしまうことが多いそう。それでもめげずに駆け寄るため、あまり近付きすぎないよう注意深く見守っていますが、まろんちゃんへの愛は、くりさんが「メンタル強いなぁ」と感じるほど深いようです。

 現在は、生後3か月ほどになった子ねこたち。毎日たくさん食べ、眠り、順調に成長。後ろ姿は日々変化していますが、かわいらしさだけはずっと変わりません。

(Hint-Pot編集部)