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続く在宅ワーク 「座りっぱなし」のリスクに医師が警鐘 陥りやすい不調を避ける対策3つ
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教えてくれた人:日本医師会認定産業医・福田 千晶
新しい生活様式の1つとして、在宅ワークを続けている人も多いのではないでしょうか。通勤時間がないメリットもありますが、つい休憩を取らずに働き続けてしまったり、座りっぱなしで長時間動かなかったり……。長時間同じ姿勢でいると「筋ポンプ」が働かないことに加え、身体に緊張状態が続くことで血管が収縮し、血めぐりが悪くなってしまいます。最近、肩こりや身体のだるさなど「在宅疲れ」を感じていませんか? 日本医師会認定産業医の福田千晶先生が、座りっぱなしのリスクと対策を解説します。
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運動量の減少は血めぐり悪化の原因にも
福田先生によると、家の中では遠くを見る機会が少なくなって、パソコンやスマホ、テレビなど近くを見る時間が多くなり、目が疲れやすい環境になりがちだそうです。また、長時間座りっぱなしになるなど同じ姿勢で仕事をしたり、ニュースを見続けて不安な状態が続いたりすると、自律神経の働きも乱れやすくなります。
すると、ストレスを過剰に感じたり、よく眠れなかったりと心身の疲れの原因にもつながりやすいそうです。
通常、人間の身体は歩く時に“第2の心臓”とも呼ばれる「ふくらはぎの筋肉」がポンプのように動くことで、下半身に溜まりがちな血液を心臓に戻して、血流を促しています。
しかし、在宅ワークで座りっぱなしの状態が続き、運動量が減るとふくらはぎの筋肉を使わなくなるため、血めぐりが悪くなります。そうすると「痛み」や「こり」のもとが溜まりやすくなり、肩や首のこりを感じるように。
在宅ワークで溜まった疲れを解消するには、身体を温めて血行を良くしたり、上手にオン・オフを切り替えて心身のバランスを整えたりすることが大切です。福田先生直伝「家で簡単にできる3つの対策」を紹介します。