どうぶつ
“このまま放っておいたら死んじゃう” 震えながら鳴いていた元保護ねこ 今や「何よりも大切と思える」存在に
公開日: / 更新日:
ねことの暮らしのアイデアが詰まった「猫ねこ部」がお届けするシリーズ“なないろ猫物語”。草むらで震えながら鳴いていたところを保護されて2年8か月という“イケニャン”な黒ねこを紹介。今では愛猫が「何よりも大切と思える」存在だという、飼い主のERIKA(@erika_dosue)さんに話を聞きました。
◇ ◇ ◇
人生初のねことの生活 当初は寝不足でフラフラも「苦にならず」
きりっとした端正な顔立ちの「はる」くん。飼い主さんによると「好奇心旺盛だけど、実はビビりでヘタレ(笑)」な黒ねこです。
「はる」くんと飼い主のERIKAさんの出逢いは2017年10月18日。ひどく冷え込んだ、寒い夜のことだったといいます。
「かすかに聞こえてきたねこの鳴き声に気付きました。かれこれ30分以上鳴き続けてたので気になって辺りを見回すと、近所の草むらで震えている子ねこを見つけたんです」
近くに母ねこや飼い主がいないか、しばらく待ってみたそうですが、現れる気配もなく……。ERIKAさんが手を差し出すと、その子ねこはトコトコと寄ってきて、スリスリしながら手に乗ってきたそう。
ERIKAさんは「このまま放っておいたら死んじゃう……」と思い、迷わず保護。こうして人生初のねことの生活が始まりました。
「2、3時間おきのミルクと排泄補助のため、寝不足でフラフラになりましたが、そんなつらさ以上にもうかわいくて愛おしくて、苦にはなりませんでした」
これからの“猫生”が温かく穏やかなものとなるように。春の日のような毎日を過ごしてほしい。そんな思いを込めて“はる”と名付けたといいます。
甘えん坊で好奇心旺盛だけどビビりでヘタレの面も
「初対面からびっくりするほど人懐っこくて甘えん坊。行くとこ行くとこに付いてきて、眠くなると膝に乗ってきます」
そんな生粋の甘えん坊のはるくんは、高い場所に上がるのが大好きという好奇心旺盛な一面も。でも、ERIKAさんいわく「ビビりのヘタレ」だそうです。
「怖くて降りられなくなるので、タンスや食器棚に上がる度に脚立で救出しています(笑)」
手を差し伸べずにいられなかったERIKAさんの優しさが救った、はるくんの命。現在では「そこにいるのが当たり前で、まるで空気のような存在。でも何よりも大切だと思える関係です」とERIKAさん。
震えるほど冷え切っていた身体は今、ERIKAさんの腕に包まれ、温かい愛情を注がれているはるくん。これからもずっと寄り添って、いつまでも長く一緒にいられることを心から願っています。
(猫ねこ部)