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新しい生活様式 増える自宅での食事 重視することとは? 2人に1人がテイクアウト利用も
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新型コロナウイルスの感染拡大によって、今までとは異なるライフスタイルが推奨されています。このような中、生活者の食生活や健康への意識はどう変化したのでしょうか? 株式会社マクロミルは、「食生活や健康意識」についてアンケート調査(6月15~16日、全国20~69歳の男女2000人)を実施しました。新しい生活様式において、特に20~40代が自宅で料理する頻度が高まっている結果となりました。また、家での「食事で重視すること」に関しても新型コロナ禍の影響を受けている傾向が見られるようです。
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2000人のアンケート調査結果 20~40代で自炊頻度が高まる
緊急事態宣言によって不要不急の外出自粛要請がなされた2020年4月以降、その以前と比べて自宅での食事(自炊や中食)の頻度は高まっています。調査によると、「かなり増えた」が23%、「やや増えた」が32%となり、合計すると半数以上の人が自宅での食事が増えた結果になりました。年代別に比較すると、20代の変化が顕著で「かなり増えた」と「やや増えた」の合計が67%と7割近くになりました。
自宅で調理をする頻度も、全年代で増えている傾向が見られます。調査では自炊をメインでしている人に対して「頻度の増減」を質問。「かなり増えた」「やや増えた」と回答した人が全体の57%と6割近くとなり、特に20~40代で高まっています。
また、今後の自宅での調理の頻度が「もっと増えると思う」が10%、「今後も、現在と同じくらいの頻度で料理をしていくと思う」については75%に上り、「減ると思う」は15%にとどまりました。
緊急事態宣言が解除され、飲食店が営業再開となったものの、自粛中に調理頻度が増えた人の大半が今後もその頻度を維持していくと考えられます。
自宅での食事 重視するのは「栄養バランス」と「準備の手軽さ」
続いて、自宅での食事ということで、出前やテイクアウトを利用した人はどれくらいいたのでしょうか。4月以降の「フードデリバリー」の利用率は22%、「テイクアウト」の利用率については58%に。
テイクアウトは2人に1人以上が利用したことになります。テイクアウトを利用した理由の上位は、「食事の準備が面倒だったから(46.8%)」「外食を控えていたから(41%)」が多く、「すぐに食べたいメニューがあったから(23%)」「自宅での食事にバリエーションが欲しかったから(19%)」「外出ができなかったから(17%)」と続きました。
外出や外食を控えている中でも、おいしさやバリエーションを求め、自宅での食事をより充実させたいからという傾向が見て取れます。
緊急事態宣言が出た4月以降、自宅での食事では何を重視しているのでしょうか。回答の1位は「栄養バランスの良さ(52%)」で、健康面を気にしている人が多いことが分かりました。続いて2位が「料理や食事の準備の手軽さ(50%)」、3位が「おいしさ(47%)」に。
一方、数年前から「SNS映え」が話題で、料理に対しておいしさだけでなくインパクトや美しさにもこだわる傾向もありましたが、調査によると「彩りや盛り付けなどの見栄え」を重視する人は8%、ずばり「SNSで映えること」を重視する人はわずか1%でした。自粛中の自宅での食事は“見栄え”よりも、健康を重視する声が多い結果となりました。
(Hint-Pot編集部)