海外ニュース
メーガン妃、情熱的スピーチに“盗作”の疑い スティーブ・ジョブズ氏の言葉を勝手に拝借か SNSに指摘が殺到
公開日: / 更新日:
ヘンリー王子と出席したビデオ会議では米元大統領の言葉をパクり?
鮮やかなブルーのノースリーブドレスにストレートヘア、バッチリメイクというファッショナブルな姿で若い女性を支援するイベントにビデオ出演し、勇気付けるスピーチが情熱的だったと話題になったメーガン妃。しかしその一部に、今は亡きカリスマ経営者スティーブ・ジョブズ氏の発言とかぶる言葉があったとして、SNS上で非難の声が殺到しているという。また、“盗作”疑惑は他のスピーチの場面でもあったと英紙が伝えている。
◇ ◇ ◇
英大衆紙「デイリー・エクスプレス」が報じたところによると、メーガン妃が「他人の意見に惑わされず、自分の信念を貫くべき」と伝えたフレーズがスティーブ・ジョブズ氏の過去の発言とダブるという。
それは「noise(ノイズ、雑音)」という言葉。メーガン妃は他人の意見を「ノイズ」と表現して「自らの声(意見)を使って消すことができる」と語った。
スティーブ・ジョブズ氏は2005年、スタンフォード大学の卒業式のスピーチで「他人のドグマ(独断)にとらわれるな。他人の『ノイズ』に負けるな」と、同じような意味合いで「ノイズ」という言葉を使用したという。
アップルの創業者と同じ言葉を使って非常に似通ったメッセージを発したメーガン妃に対し、SNS上で「ジョブズ氏の言葉を勝手に使っている」などと非難が殺到している。
「エクスプレス」紙によると、メーガン妃の“盗作疑惑”はこれにとどまらないという。先日、英連邦の若者を支援する慈善団体のビデオ会議にヘンリー王子とともに出席した際には、ジョン・F・ケネディ米元大統領のスピーチからの引用があったと伝えた。
これは“反メーガン妃”で知られる、英国の有名テレビ司会者のピアーズ・モーガン氏が指摘したもので、1963年にケネディ大統領が「経済的に発展すればすべての人の生活が豊かになる」という意味合いで使った「満潮となればすべての船が出航できる」というフレーズが引用に当たるという。メーガン妃もこの部分を一語一句、完全に同じ言葉を使い、同じ意味を持たせてスピーチしたとしている。
さらには6月上旬、黒人差別撤廃を訴える「Black Lives Matter(BLM)」運動で制作したビデオメッセージの冒頭でメーガン妃は「間違った言葉を発するのが怖くて話すかどうか迷いました。しかし何も言わないのが唯一間違ったことだと実感しました」と語った。個人の感情が移入され、共感できると話題になったこの言葉と、非常に似通ったテレビドラマのシーンがあるという。
それは「グレーズ・アナトミー」という米国の人気医療ドラマ。シーズン13の「Who is he」というエピソードの中で、似たようなセンチメンタルなセリフ回しの場面があると記事で指摘している。
テレビドラマのシーンを拝借するくらいならまだしも、歴史的な米大統領の演説や現代のカリスマのスピーチを勝手に使用するのはいかがなものか。一言「ケネディ大統領が言った」「スティーブ・ジョブズの言葉にもあるように」と引用を認めれば済むことである。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)