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エリザベス女王の感動的なサポートが話題に 孫娘の結婚式に散りばめられた英王室の“格式高い3つのアイテム”とは
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ヴィンテージドレスと家宝のティアラ クイーン・マザーの思い出が詰まったブーケ
ウィンザー城内のロイヤルチャペルで7月17日、エリザベス女王の孫、ベアトリス王女と不動産会社経営者のエドアルド・マペッリ・モッツィ氏が挙式。20日、英各紙で結婚式の写真が公開され、ベアトリス王女が着用したドレスとティアラ、そしてブーケにはエリザベス女王の存在が深く関わっており、注目が集まった。
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英大衆紙「デイリー・メール」をはじめ各紙が一斉に報じたところによると、ベアトリス王女が着用したのは、エリザベス女王所有のヴィンテージドレス。デザイナーは1953年に女王のウェディングドレスもデザインしたサー・ノーマン・ハートネル。1962年に公開された名画「アラビアのロレンス」のロンドン・プレミアで着用したのが初めてとされ、1966年の国会の開会宣言の時にも着た女王お気に入りのドレスだ。
また、ダイヤモンドティアラは王家に伝わる家宝。エリザベス女王も結婚式で着用し、女王の娘アン王女も1973年の結婚式で着用した。
さらにブーケは、エリザベス女王御用達の生花店に依頼。エリザベス女王の母が愛した優しいピンクが特徴の、野生のサクラソウとグリーンの夏の草花をコラージュ。女王に亡き母を偲ばせ、文字通り結婚式に花を添えた。
ベアトリス王女は、エリザベス女王の次男アンドリュー王子とセーラ元妃の長女。モッツィ氏との結婚式は当初5月に予定されていたが、新型コロナウイルスに対応したロックダウン(都市封鎖)の影響で延期されていた。
約2か月遅れて挙式したが、7月に入り封鎖基準が多少緩和されたとはいえ30人以上の集会は禁止されており、通常のロイヤルウェディングの盛大さはなし。さらに父アンドリュー王子はスキャンダルのため実質“王室引退”しており、今回の結婚式でも公には登場しなかった。
しかし、小規模ではあったが、94歳のエリザベス女王と99歳のフィリップ殿下が出席。女王の思い出のドレスと、王家に伝わる家宝のティアラがベアトリス王女の気持ちをサポートし、結婚式を特別なものにしたのは間違いない。
ベアトリス王女とモッツィ氏の婚約写真は、メーガン妃とヘンリー王子の婚約写真と比較され「マネをした」とささやかれたこともあったが、結婚式は祖母への、そして英王室への敬意が詰まった唯一無二のものになったようだ。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)