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ヘンリー王子とメーガン妃 兄夫妻を優先する廷臣は“毒ヘビ” 暴露本でのショッキングな表現が物議
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伝記の一部内容が明らかに 不満を募らせていった
メーガン妃とヘンリー王子の伝記「Finding Freedom(自由を探して)」の内容の一部が、8月の発売を前に明らかになり、英メディアではそのショッキングな記述にスポットライトが当たっている。それはウイリアム王子、キャサリン妃夫妻への嫉妬だった。かつてメーガン妃がキャサリン妃の「引き立て役になっている」と感じていて、背後に立つ様子に不穏な空気が流れていると報じられたこともあった。ヘンリー王子も、王位継承権が上位の兄夫婦が優先されることに不満を募らせていったようだ。
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英大衆紙「デイリー・メール」が掲載した記事によると、伝記の中にはキャサリン妃とウイリアム王子を優先する王室の廷臣を“毒ヘビ”に例え、自分たちを“大海原で漂流する船”と描写しているという。王室内での孤立がいかに耐えがたきものだったを主張している。
明らかになった一部内容では、王室の主要メンバーであったメーガン妃とヘンリー王子にとって大問題となっていたのは、キャサリン妃とウイリアム王子を偏重する王室の側近たちの存在だと指摘しているという。
記事によると、ヘンリー王子、メーガン妃夫妻を不機嫌にしたのは、公務の際の席順だったようだ。主要王族として最後の公務となった2020年3月9日の「コモンウェルス・デー」での式典でも、最前列には王位継承権上位のチャールズ皇太子夫妻とウイリアム王子夫妻が陣取ったが、こうした扱いがヘンリー王子とメーガン妃を深く傷付けた。
こうした目に見える扱いに加え、ウイリアム王子、キャサリン妃夫妻にさらに重要な公務が与えられ、その希望が常に優先される状況に不満が膨らむ一方だったと伝えられた。“グレースーツの男たち”とヘンリー王子が呼ぶ王室の廷臣が、メーガン妃との結婚以来、爆発的に上昇した自分たちの人気を懸念してそのような状況になったと本では触れられている。
結果的に、廷臣たちの格付けするような策略によって兄夫妻に対する嫉妬を生み出し、両家の間に深い溝を作って“王室引退”を余儀なくされたというのが、メーガン妃とヘンリー王子の主張だ。
しかしそうは言っても、日本の皇族も同様、王家には古いしきたりがあり、王位継承権は何よりも重い。そこは古くからの伝統と格式を守るロイヤルファミリーの宿命であり、不満を抱く対象とするのは疑問にも思える。
とはいえ、メーガン妃がアーチーくんを連れてロイヤルツアーに出かければ、キャサリン妃とジョージ王子の時と写真を並べられるなど、立場は違えどメディアから比較されてきたのも事実だ。出版前からこの大騒ぎとなった「Finding Freedom(自由を探して)」。英国内ではこの暴露本に関する報道から目が離せない状況になっていく。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)