どうぶつ
臆病で野良ねこ社会になじめなかった茶トラ男子 二度と動物を飼わないと決めていた飼い主さんが心を溶かす
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飼いねことの幸せエピソードをお届けする“なないろ猫物語”。今回は丸い瞳、ツヤツヤの毛並み、長くてフサフサのおひげがとってもキュートな茶トラ男子「とと」くんを紹介します。野良ねこ社会になじめずにいじめれられていたというととくんと、愛猫の死後、二度と動物は飼わないと決めていたととママ(@totokina1029)さんの心温まるストーリーです。
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公園で運命の出逢い 半年後にお迎え
「1匹になるのが苦手で、私たちが部屋からいなくなると『にゃー!!』と大泣き。戻ってくるまでドアの隙間から覗いています。部屋に戻ると、うれしそうに『にゃ! にゃ!』と鳴いてお気に入りの場所に行き、『触って~』とおしりを出してきます」
そんな悶絶級甘えん坊エピソードを語ってくれたのは、飼い主のととママさんです。最近では、ソファに座ると、待ってましたとばかりに膝に乗ってきて2時間くらい寝てしまい、まったく動けなくなるんだとか。「かわいいから許します~」と、うれしそうに話してくれました。
ととくんを迎える前、家には「きなこ」ちゃんというねこがいたのだそう。でもきなこちゃんは19歳で虹の橋を渡ってしまい、大好きな家族を失った悲しみでととママさんはペットロスに。それ以来、動物を飼おうという気持ちにはなれなかったといいます。
そんなある日、ご主人から「公園にきなちゃんにそっくりのねこがいる!」と言われ、会いに行ってみることに。すると「にゃ~」と自分から声をかけてきた茶トラくん。人見知りのようで触らせてはくれないものの、ととママさんの様子を気にしているようだったといいます。
その後、地域ねこボランティアの方から「とと」という名前であること、臆病な性格から野良ねこ社会になじめずいじめられていることを聞きました。次第に興味を引かれ、気が付くと毎日のように公園に会いに行くようになったのだとか。
出逢って3か月が経った頃、ようやく触らせてくれるように。そして4か月目にはのどをゴロゴロ鳴らしてくれて……。そんな姿を見て「この子と家族になりたい!」と思うようになりました。
こうして、地域ねこボランティアの方の力添えもあり、出逢って半年後に、晴れて家族として迎えることになったそうです。
「外で大変な思いをした分、幸せにしてあげたい」
「6年間も野良ねこさんだったので、触ることや膝に乗ってくれることは期待していませんでした」
おうちにやってきた当日も、怖がりなととくんは飲まず食わずで緊張している様子だったとか。でも、噛み付かれたり引っかかれたりするのを覚悟で「おいで」と声をかけながら触ってみると、ととくんはうれしそうに首を伸ばしてきたといいます。
「そのうれしそうな顔は今でも忘れられません。保護して良かったと心から思いました。それから今まで、噛まれたり引っかかれたりすることは皆無です! それどころか、膝の上で爆睡しています(笑)」
ご主人が家に帰ってきて家族全員が揃うと、うれしそうに「にゃにゃ」と鳴きながら、ととママさんたちの足の間を歩き回るというととくん。撫でてあげると、のどを鳴らしながら頭突きしてくるんだとか。その瞬間に幸せを感じるといいいます。
「しつけされていない野良ねこちゃんを迎え入れるのは勇気がいりました。でも、とと自身が家ねこになるように頑張って適応してくれて、今の生活があると思うと、ととをいくら褒めても足りません! 6年間お外で大変な思いをした分、いっぱいかわいがってととを幸せにしてあげることが私たちの幸せです」
もう動物は飼わないと決めていた、ととママさんの心を動かしたととくん。臆病で人見知りだったととくんの心を開いていったととママさん。お互いを思い合う優しい気持ちがあったからこそ、穏やかで幸せな今がある。居場所がなくつらい思いをしてきたととくんには今、心から安らげる居場所がある。これからもずっと、家族一緒に。ととママさん一家の暮らしが笑顔あふれるものになりますように。
(猫ねこ部)