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エアコンの節電に効果的なお掃除テクや室外機の管理方法とは エコに使って快適な夏を
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日陰に置きたい室外機 吹き出し口をふさがぬように
室外機は、部屋の中の熱を屋外に出す際に多くの電力を使います。夏場、室外機が直射日光や地面からの照り返しにさらされると、その付近はとても高い温度になってしまいます。エアコンからの熱を捨てる効率が低下し、電力を余計に消費することに……。
ですから、室外機は日陰に設置する、もしくは室外機から1メートルほど離れたところに庭木を植えるなどして日陰を作ってあげるのがベスト。ただ、正面の吹き出し口や、背面や側面の吸込口をふさがないように注意しましょう。
エアコンの運転中、部屋の中の熱を屋外に捨てるために、室外機は常に放熱をしています。そのため、室外機の吹き出し口や、背面や側面の吸込口をふさがないようにすることが大切です。室外機、特に吹き出し口の近辺は整理整頓しておきましょう。
そうしないと空気の流れが滞り、熱を逃がせなくなって室内の冷房機能が著しく低下します。無駄な電力を使うことになってしまうので、気を付けましょう。室外機が丸見えだと、生活感が出やすく気になる人もいると思いますが、室外機の前に囲いなどはしない方が得策です。
“緑のカーテン”作りなど日差しを遮る工夫を
エアコン本体や室外機以外で、やっておくといい省エネ対策を紹介します。
○その1 白系色のカーテンやブラインドの使用
太陽からの日差しがたくさん入ってくると、室内温度は上がります。カーテンやブラインドを使って、日射しを遮りましょう。カーテンやブラインドの色は、光と赤外線を反射してくれる白系の色がおすすめ。黒など濃い色だと、太陽の熱を吸収して部屋がかえって暑くなってしまう恐れがあります。
○その2 窓の外側に日差しを遮るものを
太陽の熱をできるだけ室内に入れないようにすることが大事です。部屋の外側で太陽の熱を遮る方が、内側から遮るよりも高い効果が得られると言われています。例えば、アサガオやヘチマ、ゴーヤーなどつるのある植物を植えて“緑のカーテン”を作ったり、すだれなどを窓の外に立てかけたりするのも効果的。植物は、葉の気孔から水が蒸発する時に気化熱を奪って涼しくしてくれるそうです。見た目も涼しげで、眺めていると癒されるはずです。
○その3 打ち水
朝や夕方に庭などに水をまいて“打ち水”をしてみましょう。まいた水が蒸発する際に地面から熱を奪うため、体感温度を下げる効果が期待できるそうです。風通しの良い窓の外に濡れたシーツを干すと、シーツが乾く時に気化熱が奪われるので、涼しく気持ちのいい風を得ることができます。さまざまな“涼のテク”を積極的に取り入れると、節電にもつながります。
(弓削 桃代)