インタビュー

イケメン格闘家を“弟”だと思っている15歳のキジ猫 試合に向かう前の合言葉とは

著者:Hint-Pot編集部・佐藤 直子

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小笠原瑛作選手と愛猫「レオン」くん【写真提供:小笠原瑛作】
小笠原瑛作選手と愛猫「レオン」くん【写真提供:小笠原瑛作】

キックボクサー小笠原瑛作選手がお届けする「ねこ通信」 初回の主役は「レオン」

 リング上では勝利に向けて、情け容赦ない真剣勝負を展開。練習でも極限まで自分を追い込むストイックな生活を送るのが、プロキックボクサーの小笠原瑛作選手です。「KNOCK OUT」を主戦場として戦うイケメン格闘家は、軽快なファイトスタイルとルックスの良さも手伝い、幅広い層に支持される人気者。でも、一緒に暮らす3匹の猫を前にすると、一瞬で目尻は下がり骨抜きになってしまいます。「猫のいない暮らしは考えられない」という瑛作選手が、リングでは見せない、とろけるような素顔を見せてくれる連載「ねこ通信」。第1回は、小学5年生の頃から15年の付き合いになるオス猫「レオン」くんを紹介します。

 ◇ ◇ ◇

 小笠原家には「レオン」「ひめ」「ルナ」の3匹の猫が暮らしています。その仲良しぶりはYouTubeチャンネル「The Ogasawara Family and three cats」でもチェックできる通り。

 3匹の中で最年長のレオンくんが小笠原家にやってきたのは、瑛作選手がキックボクシングを始めた小学5年生の時。知り合いの家から譲り受けたキジ猫は「誰にでも愛想よくスリスリして、全然人見知りしないんです」。それでもレオンくんが最も愛着を見せたのは、両親でも兄でもなく、瑛作選手でした。

「お父さん、お母さん、お兄ちゃんの顔は舐めないけど、僕の顔はすごく舐めるんですよ。レオンが僕の弟というより、僕がレオンの弟だと思っているみたい(笑)」

 もちろん、名付け親は瑛作選手。男性ファッション誌にちなんで名付けたと言います。「男の子なので“ちょい悪オヤジ”になってもらいたいと思って。僕自身もかっこいい男になりたいという憧れもありました」と、名前に込めた想いを教えてくれました。

 それから15年。人間に換算したら70歳を超えるおじいちゃんになったレオンくんですが、“ちょい悪オヤジ”にはなれたのでしょうか。

「ちょい悪にはなっていませんね。甘えん坊のままで、しつこい時もあるくらい(笑)。ちょっとお腹も出てきているんです。でも、何より幸せそうなんで、良しとしましょう」

 キックボクシングを始めた当時、まったく勝てずに10連敗してしまったという瑛作選手。試合に勝てず落ち込んでいた「弱虫エイサク」にそっと寄り添い、慰めてくれたのがレオンくんでした。

「弱虫エイサクから始まっているから、レオンには舐められている部分もあるんですけど、でも『頑張れ』みたいに励ましてもくれます」

「勝ってくるよ」 愛猫の応援もありチャンピオンに

 レオンくんに癒されながら弱虫から脱出した瑛作選手は、今ではISKA、WPMFという2つの世界タイトルを持つチャンピオンになりました。

 いつも一緒のベッドで眠り、お風呂やトイレの中まで入ってくるなど、瑛作選手のことが大好きでたまらないレオンくん。「本当に甘えん坊。正直しつこいです!」とは言いながらも、瑛作選手の声は愛情にあふれています。

 15歳と高齢なだけに「甘えん坊すぎるレオンがいなくなったら、寂しいなと思いますね。いい年なんで」。試合に出かける前には合言葉のように「勝ってくるよ」と語りかける“相棒”の存在は大きいよう。実は軽度の動物アレルギーを持つため、時折顔が赤くなったり目がかゆくなったりしながらも「お風呂に入る前に決心して顔にスリスリします」と、身体を張って愛情を受け止めます。

 3月に出場予定だった大会「KNOCK OUT CHAMPIONSHIP.2」が新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期されていましたが、9月13日に格闘技の聖地・後楽園ホールで行われることになりました。REBELS-RED 55.5kg級王座決定トーナメントで壱・センチャイジム選手と対戦する瑛作選手は今、1年ぶりの国内戦に向けて厳しい練習を積んでいます。そんな“弟”の頑張りを、今日もレオンくんはそっと近くで見守ります。

(Hint-Pot編集部・佐藤 直子)