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メーガン妃の訴えが認められる 5人の親友の名前は非公表に 裁判官は苦言「趣旨から離れた争い」
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父への手紙をめぐる裁判は第1審で敗訴している
実父トーマス・マークルさんに宛てた手紙の掲載をめぐって英タブロイド紙「メール・オン・サンデー」(デイリー・メール日曜版)を訴えた裁判で、5人の親友の実名報道差し止めを訴えた問題について、妃の望み通り友人の名前は非公表となることが決定した。しかし裁判官は、今回の問題に関して「裁判の趣旨から離れた争い」と苦言も呈している。英紙が伝えている。
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英大衆紙「デイリー・ミラー」が報じたところによると、メーガン妃が実父トーマス・マークルさんに送った手紙の一部を「メール・オン・サンデー」が掲載した理由として、友人5人が匿名で米雑誌「ピープル」のインタビューに応じ、手紙の存在を明かしたことが大きいと主張。この言い分を証明するために5人の証人喚問を求めていたが、裁判所側が「5人は若い母親を含めた一般人」とし、匿名を守るため要請を退けた。
第1審で敗訴し、裁判費用6万7888ポンド(約970万円)の支払い命令を受けたメーガン妃にとっては初めての“勝利”。裁判官は「通常ニュースソースを守りたいと主張するのはメディア側で、これは例外的な要請」とし、「メール・オン・サンデー」紙をいさめた。
一方で、裁判官は今回の問題について「裁判の趣旨からは離れた争い」と指摘。今後の裁判の行方を左右する決定ではないことを示唆している。
この5人の友人は、英メディアに非難されていたメーガン妃を気の毒に思い「ピープル」誌でメーガン妃を擁護。しかし、メーガン妃がトーマスさんに手紙を書いたことを明かしたことで「メール・オン・サンデー」紙は手紙の秘匿性がなくなったと公開に踏み切った。
「メール・オン・サンデー」紙の記事の見出しは、「私の心を百万もの破片に散り散りに砕いた」という手紙の一部を引用して作成。メーガン妃が手紙でトーマスさんを徹底的に責めたと印象付けた。
メーガン妃は自分が書いた手紙を公開した「メール・オン・サンデー」紙を、著作権やプライバシー侵害で訴えている。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)