どうぶつ
「ねこ検定」監修者が教える “まばたき”で分かる猫の気持ち 隠れた病気が分かることも
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まばたきの仕方によっては病気や不調を示していることも
愛情表現や返事の意味を持つまばたき。しかし、まばたきの仕方によっては病気や何らかの不調を示していることが考えられます。以下のような場合は、かかりつけの動物病院で診てもらいましょう。
片方の目だけでまばたきしている場合は、まばたきをしていない方の目に何らかの異常が生じている可能性があります。目の中にゴミや逆さまつ毛が入っていたり、家具などにぶつけて怪我をしていることも考えられますので、動物病院で早めに診てもらいましょう。
まばたきの回数が多い場合は、以下のような目の病気にかかっている可能性があります。
・結膜炎
・角膜炎
・眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)
・緑内障
頻繁なまばたき以外にも、目ヤニが多い、白目が赤く充血している、涙が多いなどの症状が見られる場合はすぐに動物病院へ連れていきましょう。
猫のまばたきが少ないのは、乾きにくい目の構造になっているためです。猫のまぶたの内側には、角膜を保護したり乾燥を防いだりしてくれる「第三眼瞼(がんけん)」と呼ばれる白い膜(瞬膜とも呼ばれます)があります。その第三眼瞼(瞬膜)の内側には涙を出す「瞬膜線」というところがあり、まばたきをする度に涙が分泌されることで、眼球を乾燥から守ってくれます。人間は第三眼瞼を持たないことから、目に潤いを与えるためまばたきが多いと言われています。
猫は人間のように言葉を話すことができませんが、日頃から様子をよく観察して気持ちを汲み取ってあげたいものです。今まで何気なく見ていた猫のまばたきが愛情表現の1つだと知ると、より一層愛おしく感じられますね。ぜひ、まばたきの「お返し」で飼い主さんからの愛情もしっかり伝えてあげましょう。
(猫ねこ部)