優しい「楽進」くんと仲良しな「翼宿」くん

　ねこ同士が同じ動きを見せるのは、一説によると仲の良さが関係しているそう。いつも仲睦まじいという2匹の元保護ねこが、驚くほど“シンクロ”した姿が話題になっています。「ミラクルマスター 煌めきビジュアル日本の歴史人物事典DX」（東西社）などの挿絵を手がける、イラストレーターで飼い主の歳（@raden108s）さんに話を聞きました。

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　左にいるのは、ガッくんこと「楽進」くん。1歳半の男の子です。優しくて面倒見が良く、人にもねこにも懐っこい性格なのだとか。ガッくんは子ねこの頃、真冬のコインパーキングに捨てられていたところを歳さんに保護されました。寒空の下、4匹のきょうだいたちとともにお団子状態で身を寄せ合って強く生き延びたガッくん。中国の三国志に出てくる、魏の国の「五将軍」と呼ばれる5人の名将になぞらえ、名付けました。

　一方、右にいるのはたーくんこと「翼宿（たすき）」くんです。人気少女漫画のキャラクター名から取りました。推定年齢は1歳で、おっとりとした甘えん坊。少々ぼんやりしたところがあり、よく落ちたり踏み外したりする、ちょっぴりドジっ子なのだそうです。

　たーくんも保護ねこで、血縁はありませんが2匹はきょうだいのようにとても仲良し。この日、明るい電気につられて1匹のトンボが家の中に入ってきてしまった時にも、驚くほど一体感ある様子を見せます。

　普段は見慣れないトンボに対して、ガッくんとたーくんは興味津々。トンボを目で追い始めると、2匹の動きはいつの間にかシンクロし、小さな顔が上下左右に同タイミングで動き回ります。息がぴったりの2匹に対し「素晴らしいシンクロ率です！」「ねこ型対空レーダー!」「ユニゾン!!」など、たくさんのコメントが寄せられていました。

　歳さんによると、実はこの時2匹の他にも、6匹のねこがトンボに夢中だったそう。今年の5月には、くいちゃんこと「九一（くいち）」という男の子の子ねこも仲間入りし、12匹で暮らしています。ガッくんとたーくんはたくさんのお兄ちゃん、お姉ちゃん、そして弟に囲まれ、毎日楽しく暮らしています。

（Hint-Pot編集部）