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メーガン妃とヘンリー王子 スピーチの司会進行役まで管理主張 王室専門家は「彼らは何を心配しているの?」と疑問視
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講演活動をする際の細かすぎる“要求リスト”が物議
今年6月に、講演活動を専門とする有力エージェント「ハリー・ウォーカー・エージェンシー」(HWA)と契約したヘンリー王子とメーガン妃。夫妻については新居が15億円超など破格な金額の話題が尽きないが、今回もスピーチ1回のギャラが「100万ドル(約1億700万円)」と報じられ、さらには仕事をする際の“要求リスト”の存在も注目を集めている。リストの中には夫妻のスピーチの司会進行役に関するものもあることから、ヘンリー王子の伝記本著者でもある王室専門家は自身のSNSに「彼らは何を心配しているの?」などと投稿。やや含みが感じられる疑問を呈した。
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英大衆紙「デイリー・エクスプレス」は、このほど英高級紙「テレグラフ」が入手した4ページに及ぶ“要求リスト”について報じた。ヘンリー王子とメーガン妃がゲストスピーカーとして出演する際に満たす必要があるという。
記事によるとこのリストには、まず「サセックス公爵(ヘンリー王子)夫妻の登場を確定させるためにはこれらの条件を絶対に満たす必要がある」と書かれていると伝えた。かなり高圧的で、有無を言わさぬ印象を与える。
その内容は極めて細かく、誰が夫妻を紹介するのか、誰が夫妻のディスカッションを進行(モデレート)するのかについて、夫妻の合意が必要とされている。また他には、スポンサーの詳細に関する事前リスト、聴衆者の完全なリストなどを要求しているという。
これを受けて、ヘンリー王子の伝記本「ハリー:王子との会話」の著者で王室専門家のアンジェラ・レヴィン氏は「彼らは何を心配しているの?」と自身のツイッターに投稿。「エクスプレス」紙はこのツイートを記事の見出しにして、細かすぎる要求リストの詳細を伝えているが、実際のツイートをたどると少々含みがある流れにも感じられる。
レヴィン氏は、王室ウォッチャーがツイートした自身出演番組の映像を、引用リツイートした。そこには「ハリー(ヘンリー王子の愛称)とメーガン(妃)は、誰に紹介されるかコントロールすることを強く要求している。彼らは何を心配しているのか?」と“追記”されている。
レヴィン氏の辛辣な発言にSNSから“声援”も
引用されたツイート内の番組映像は動画配信サービス「トゥルー・ロイヤリティTV」のもので、レヴィン氏はかなり辛辣な発言をしている。主要王族からの離脱後にPR活動やエージェントのセッティング、ネットフリックスとの契約などをこれほど迅速にはできないだろうとして、結婚前から計画されていた動きであると指摘。
さらには、メーガン妃がロイヤルファミリーを利用しており、おそらく王子との結婚も米人気テレビドラマ「スーツ」のCランク出演者から、世界で最も有名で裕福な女性になるための大きな一歩だったのかもしれない、とまで述べた。
王室ウォッチャーはこの映像を引用したツイートでレヴィン氏に“声援”を送り、さらにこのツイートを引用してレヴィン氏が前述の発言をした形だ。夫妻の非公式伝記本「Finding Freedom(自由を探して)」には、保守的な王室の廷臣に自由を妨げられたという夫妻のエピソードも少なからず披露されているが、ひとたび王室を離れると細かく注文を付ける。そんなメーガン妃とヘンリー王子の対応に王室専門家が異議を唱えた格好だが、ツイートを読み解くとそれ以上の含みがあるとも考えられるだろう。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)