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エリザベス女王 恒例のクリスマス休暇が今年は中止? 長期隔離に王室スタッフが難色
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新型コロナ対策により4週間の隔離が必要になるという
英王室のクリスマスといえば、ノーフォーク州の風光明媚なサンドリンガム・ハウスに一族勢揃いするのが伝統。もちろんエリザベス女王もこの習慣を心から愛しており、毎年心待ちにしているという。女王が城で行うクリスマススピーチも毎年の恒例で、昨年はヘンリー王子一家の写真が机になかったことが話題を呼んだ。しかし今年は、そんなサンドリンガム・ハウスでのクリスマスが中止される可能性が浮上している。
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英大衆紙「ザ・サン」が報じたところによると、王室スタッフは今年のサンドリンガム・ハウスでのクリスマス勤務を拒否している。問題は新型コロナウイルス対策だ。94歳と高齢の女王を守るため、スタッフは4週間もサンドリンガム・ハウスに隔離される必要があるという。
英国でクリスマスといえば、王族はもちろんのこと、全国の家族が一堂に集まる機会。鉄道は止まり、店も休業する。どんな人でもゆっくり家族と一日を過ごすのが普通だ。
そんなクリスマス時に働くだけでも大変なのに、今年は新型コロナウイルスの影響で、スタッフ全員がサンドリンガム・ハウスに4週間とどまらなければならない。
普段は忠誠心の強い王室スタッフもこの条件には難色を示しており、サンドリンガム・ハウスでのクリスマスが中止になる可能性が生じている、と記事は伝えている。
実際にサンドリンガム・ハウスでのクリスマスが中止されれば、女王は33年ぶりにウィンザー城で過ごすことを余儀なくされるかもしれない。事情通によれば、約20名のスタッフの決意は固いという。だが、話し合いは行われており「クリスマスへの影響を推測するには時期尚早だ」ともしている。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)