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在宅時間が長くなると「食事の記録」が増える? SNS投稿も増加 生活者の意識や食の変化に関するアンケート調査

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

自宅で食事を済ませる機会が増加。それに伴いSNSの投稿数も上昇?(写真はイメージ)【写真:写真AC】
自宅で食事を済ませる機会が増加。それに伴いSNSの投稿数も上昇?(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 新型コロナ禍により、外出自粛やリモートワークなど自宅にいる時間が増えた人が多いようです。自宅にいる時間が増えると、生活様式にも自然と変化が現れてくるもの。緊急事態宣言や外出自粛期間による、生活者の意識や食の変化に関するアンケート調査を見ると、「衛生」や「買い物」「交友関係」に続き、「食事」に対する意識の変化も大きかったことが分かりました。

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自炊レパートリーの少なさに悩みが集中

 敷島製パン株式会社(Pasco)は2020年9月、全国の20~60代の男女400人を対象にしたアンケート調査を実施しました。「新型コロナウィルス感性拡大をきっかけに変化したこと」で一番多かった回答は「衛生(47.4%)」という結果に。以下「買い物(45.2%)」「交友関係(35.7%)」と続き、「食事」と回答した人は28.9%でした。

「食事」と回答した人たちにその理由を質問すると「自宅での食事が増えた」が88.1%と圧倒的。「出前・テイクアウトが増えた」も30.7%でした。外出自粛や緊急事態宣言の影響で外出が減ったことが、そのまま外食の機会の減少につながったことが分かります。

 さらに「食事に関する悩み」については、「自炊のレパートリーが少ない」が46.0%で1位に。これまで以上に自炊する機会が増えたことで、朝昼晩のバランスを考えたり、同じメニューばかりにならないようにしたり、買ってきた食材をうまく使い切る工夫をしたりと、メニューに悩んでいる人が多いのは当然の結果といえるでしょう。

自炊する機会が増えるとSNS投稿も増える?

 日々の料理を「毎日記録している」「週に4~6日記録している」「週に1~3日記録している」と回答した人は合計で全体の12.9%に上っています。さらに「新型コロナウイルス流行以前と比べて料理を記録する頻度は増えたか」という質問に「増えた」と回答した人は、半数以上の55.6%でした。

 ブログ、SNSなどのインターネットにおける発信ツールの発達に伴い、自分の生活について記録や投稿をする人も多い時代になりました。自粛期間などで外出も思うようにできず、家でできることも限られている中で、記録や発信に割く時間が増えた人が多かったと考えられます。

 記録方法について「SNSへの投稿」と回答した人は36.5%。年代別だと20代が64.9%と他の年代よりも圧倒的に多い結果となりました。投稿する理由の第1位は「コミュニケーションとして」が59.9%とほぼ6割を占めており、SNSでの交流の際の“ネタ”として料理の記録が利用されていることが分かりました。

「SNSは利用しているけれど、何を投稿すればいいのか分からない」という人も多いのではないでしょうか。そんな時、日々の生活に欠かせない「食事」であれば、趣味や仕事の話題などと違って誰にでも分かりやすく、読む側も「いいね!」機能などを利用して反応しやすいかもしれません。また、レパートリーに悩んでいる人が、他の人の料理の投稿を見ることで献立を考えるヒントになるケースもあります。

 料理に関するSNSへの投稿は、コミュニケーションを図りながら日々の食事に関する悩みも解消できる新たなスタイルとして、今後も広く定着していくかもしれませんね。

(Hint-Pot編集部)