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メーガン妃 伝記本著者との“協力関係”の真偽をめぐり応酬 訴えられたメディア側が答弁書修正を認められる

公開日:  /  更新日:

著者:森 昌利

メーガン妃【写真:AP】
メーガン妃【写真:AP】

伝記本の著者は妃からの協力は「一切なかった」と語っている

 実父トーマス・マークルさんに宛てた手紙を掲載したことがプライバシーの侵害に当たるなどとして、英大衆紙「メール・オン・サンデー」(デイリー・メール日曜版)等の運営企業「アソシエーティド・ニューズペーパーズ(ANL)」を訴えたメーガン妃。この訴訟の予備審問でANL側は、ヘンリー王子と妃の非公式伝記「Finding Freedom(自由を探して)」に「夫妻が協力した」と主張するため、答弁書の修正を申請していた。これに対して裁判所が9月29日、認める裁定を下したことで、裁判は“泥沼”の様相を呈している。

 ◇ ◇ ◇

 英各メディアが一斉に報じた内容によると、裁判所は29日、メーガン妃に「個人情報の違法な流用」と「プライバシー侵害」で訴えられたANL側が、予備審問中に申請した答弁書の修正を認めた。この裁定はANLが法的防御として、メーガン妃自身が手紙に関する情報を、8月に発売された伝記本の著者(オミッド・スコビー氏ら)に提供したと主張したことによる。

 一方、メーガン妃側の弁護士は、夫妻が著者に協力したという非難は「陰謀論」であり、伝記本に登場するメーガン妃から実父に宛てた手紙に関する記述はANLのメディアが発表した記事からの抜粋であると主張。また、夫妻は著者と協力やインタビューはしておらず、写真も提供しなかったとしていた。

 しかし、裁判官は申請された答弁書の修正を「新たな抗弁の提起ではなく、単にさらなる詳細を記すもの」としてメーガン妃側の主張を退け、ANL側に修正を認めた。

「Finding Freedom」の著者の1人であるスコビー氏は、メーガン妃と関係が近いとされている。しかし、スコビー氏は今回の伝記出版に際して、メーガン妃からの協力は「一切なかった」と述べている。

 ただ伝記本では、ウイリアム王子がメーガン妃を「あの女の子」と呼び、ヘンリー王子がその傲慢な言い方に「傷付いた」というものなど、本人にしか知り得ない感情の動きも綴られている。サセックス公爵(ヘンリー王子)夫妻から情報提供が一切ないという主張が「不自然だ」という報道も、これまでに何度もされてきた。

 公判は来年1月に行われる予定。果たしてどのような展開になるのだろうか。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)