どうぶつ
入院中の飼い主の面影を探して… 切なすぎる元野良ねこの行動に涙 「早く会いたいね」
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新型コロナウイルスの感染対策のため、面会制限を続ける医療施設は多く、親族ですら入院中の家族に会うのが難しい現実があります。そんな状況に寂しい思いをしているのは人間だけではないようです。自宅に残された洋服から飼い主の面影を感じ取ろうと、切ない動きをするねこが話題となっています。入院中の飼い主である祖母に代わり、お世話役をしているという、虎太郎くん(4)の母ちゃん。(@kotamama0827)さんに話を聞きました。
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ねこ嫌いの祖父が保護 推定年齢11歳の「たま」くん
大好きな飼い主との再会を待ちわびているのは、推定年齢11歳の「たま」くん。虎太郎くん(4)の母ちゃん。さんのおじいさんが亡くなる数か月前、自宅の縁の下にいたところを保護しました。ねこ嫌いだったというおじいさんが保護してきた時、家族はとても驚いたそう。古風でかわいらしい名前もおじいさんが付けてくれました。
おじいさんが亡くなってからも、大好きなおばあさんとずっと“2人”で一緒に暮らしてきたたまくん。しかし、今年の夏、おばあさんは体調を崩し、8月中旬頃から入院。離れ離れの日々を過ごしています。
虎太郎くん(4)の母ちゃん。さんは、7月頃から朝と晩、たまくんとおばあさんの様子を見に行くようになりましたが、たまくんが心を許しているのは飼い主である入院中のおばあさんだけ。そして、入院からひと月が過ぎた頃から、たまくんの様子に変化が訪れました。
鴨居にかかった大好きなおばあさんの洋服にスリスリ
たまくんは椅子の上に乗り、一生懸命何かに顔をこすり付けています。それは鴨居にかけてあるおばあさんの洋服。たまくんは洋服の裾に何度も顔をこすり付けたり、まるで撫でられていることを想像しているかのように袖口に爪を引っかけて鼻を押し付けたりしています。
これまでにも時折、おばあさんの靴やスリッパなど、匂いがする場所にスリスリと顔を寄せていることはあったそうですが、こんなにも寂しそうにしているたまくんの姿は初めて。
「早く会いたいね。もう少し頑張ろうね」とたまくんを励ましつつ、虎太郎くん(4)の母ちゃん。さんは、なるべく撫でてあげるようにもしているそう。でも、少々気性が荒いたまくんを怒らせないように、慎重に触れ合うようにしているのだとか。
また、おばあさんの不在で身体を動かす機会が減ってしまったたまくんのために、便秘の予防としてなるべくねこじゃらしなどで遊んであげたり、ウェットフードを与えたり、ベランダで一緒に日向ぼっこするようにしたりと、献身的なお世話を続けているそうです。
おばあさんが一日でも早く元気になって、家族みんなが笑顔で健康に暮らせる日が来ることを、強く願わずにはいられません。みんなで応援しているよ! たまくん。
(Hint-Pot編集部)