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年間400億個超え!? コロナ禍で日本人の“国民食”から揚げの消費量がとんでもないことに

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

日本の「国民食」1位にから揚げが輝いた(写真はイメージ)【写真:写真AC】
日本の「国民食」1位にから揚げが輝いた(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 日本の「国民食」と聞いて、何が思い浮かぶでしょうか。株式会社ニチレイフーズが「から揚げ強化月間」に合わせて行った意識・実態調査によると、「焼き肉」や「餃子」といった強力なライバルを抑え、アンケートで1位に輝いたのは「から揚げ」でした。また今年は、新型コロナウイルス禍の影響もあり、日本の年間から揚げ総消費量はとんでもない数になる見込みであることも分かったそうです。

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「焼き肉」や「餃子」を抑えて「から揚げ」が好きなおかず1位に

 株式会社ニチレイフーズは2020年8月、日本唐揚協会が定めた10月の「から揚げ強化月間」に合わせ、恒例の「全国から揚げ調査2020」を実施。全国の一般消費者1万4056人(20~70代男女)を対象に、「鶏のから揚げ」に関する意識と実態を調査しました。

 まず全29品のおかずから好きなものを選択(複数選択可)する設問では、全体の72.4%が「から揚げ」を選択! 2位の「焼き肉(71.7%)」、3位の「餃子(70.9%)」を抑え、堂々の1位に輝きました。調査対象となった20~70代男女のうちいずれの層でも「から揚げ」を選択した人が多く、年代・性別を超えて幅広い層から愛されていることが分かります。

 また、から揚げの好意度については「好き」が60.4%、「やや好き」が27.0%と、全体の87.4%が「好き」と回答。から揚げが“日本の国民食”になっていることがうかがえます。

昨年比122%の喫食率 「おうち時間」増加の効果は絶大?

 では、日本人は実際にから揚げをどれほど食べているのでしょうか。1か月以内のから揚げ喫食有無を問う設問では、「喫食あり」が77.9%と昨年比で約122%という結果に。また、どのようなから揚げを喫食したかは、「冷凍食品(昨年比130%)」「手作り(同128%)」「惣菜(同125%)」と、やはりそれぞれ増加していることが分かりました。

 そこで同調査では、年間から揚げ消費量の予測数を推計。月に1回以上から揚げを食べる人を調査対象者1万4056人の約80%として、喫食頻度に1回で食べる平均個数をかけ合わせて1年間の消費個数を算出しました。

 そして最終的に、20~79歳の日本人総数を9192万1260人(平成27年度国勢調査)として喫食個数を推計すると、今年は何と400億個を超える見込みに。ちなみに、昨年の消費量(推計値)は250億個でした。

 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で「おうち時間」が増加し、内食・中食の頻度が上昇。これに伴いから揚げ需要も高まり、推計消費個数が大幅に増加したと考えられるそうです。

みんな大好きから揚げ 中でも一番多く食べる都道府県は?

「手作りから揚げ」にかかる調理時間を都道府県別に調べたところ、最も長かったのは「大分県」の36分53秒で、最も短かった「鹿児島県」の26分0秒とは10分以上の差が付きました。また、1世帯が1回の食事で喫食する個数を、手作りした場合と冷凍食品を利用した場合の調理時間で比較。「手作り」は34分32秒、「冷凍食品のから揚げ」は13分33秒と、約21分もの差がありました。

 そして、から揚げを1か月間に食べる個数(喫食個数)が最も多かったのは「大分県」(56.5個)という結果に。最も少なかった「徳島県」の23.5個の実に倍以上です。

 一方で、から揚げを1か月に1回以上食べている人の割合(喫食率)を都道府県別に調べたところ、最も高かったのは昨年4位の「宮崎県」(82.3%)で、「青森県・山口県・高知県」(82.0%)が同率2位に食い込みました。

 また、鶏肉の「好きな部位」は「もも」が1位。続いて2位に「むね」、3位に「手羽先」と続きます。各部位の好みを都道府県別で見てみると、「もも」好きは1位が「鹿児島県」、「むね」好きは1位が「群馬県」、「手羽先」好きは1位が「沖縄県」となりました。

(Hint-Pot編集部)