どうぶつ
“定位置”に1年前から来なくなった元保護ねこ いじらしい理由に涙 「優しくて頑張りやさん」
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自由気ままな印象のねこですが、人間の言葉は話せなくても、飼い主の気持ちを理解してくれていると感じることがよくあります。飼い主さんの妊娠・出産後、ずっと甘えるのを我慢していた、いじらしい元保護ねこ。久々の“定位置”で幸せそうに眠る姿が話題になっています。飼い主のむぎ(@mugi411)さんに話を聞きました。
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野良ねこから生まれ保護された、4歳の「むぎ」くん
4歳の男の子「むぎ」くんは、ペットタレントプロダクション「anicas」に所属しているタレントねこ。とても頭が良く、「ねこらしくない」と言われることもしばしばあるそう。飼い主さんのことが大好きで、1匹でいるのは好まない、甘えん坊な性格です。
むぎくんは野良ねこから生まれ、推定生後2か月の頃、保護されました。保護主さんから子ねこのもらい手を探していると聞いた飼い主さんは、すぐにお迎えにいくことに。一緒に生まれたきょうだいねこもいましたが、飼い主さんは自然と一番にむぎくんを抱っこしたそう。手の中で安心し切った表情で身体を任せてくれたことから、この子にしようと決めたといいます。
他のきょうだいたちもすぐに引き取り手が決まり、母ねこもその後、避妊手術をしてもらって、保護主さんのもとで今も元気にかわいがられています。
それから月日は経ち、むぎくんがお迎えされて3年後、飼い主さんは女の子を出産しました。新しい家族と対面した時、むぎくんはいつも通り落ち着いた様子。怖がったり逃げたりすることもなく、すんなりと“妹”を受け入れてくれました。
時々、シッポを握られそうになるのをするりとかわしたりしつつ、この1年間“妹”と仲良く暮らしてきたむぎくん。けれども、人知れず我慢していたことがあったようです。
“妹”のために我慢 久々に“ママ”の腕の中へ
毎日、むぎくんは寝室に置かれた自分のベッドの中で眠っています。お利口なむぎくんは、毎朝、家族が起きるまで一度も起きず、静かに寝てくれているそう。
この日はたまたま娘さんとご主人が先に1階リビングへ降りて行きました。するとむぎくんは、甘えた声で鳴きながら自分のベッドから出てきたそう。そして、飼い主さんのいる布団の中へと潜り込んでくると、腕の中にすっぽり。気持ち良さそうに撫でられています。
実はここはかつて、むぎくんの定位置だった場所。しかし、“妹”がやってきてからは、ここは娘さんの定位置になりました。そのため、こうしてベッドの中に入ってきたのは本当に久々のこと。
うれしそうに眠るむぎくんの姿を見て、「ああ、甘えたいんだな、普段は譲ってくれてるんだな」という切ない気持ちと、愛おしい気持ちでいっぱいになったという飼い主さん。そのまま30分ほど、ゆっくりと“2人きり”の時間を過ごしました。
幸せいっぱいのむぎくんの動画は大きな話題となり、「優しくて頑張りやさんですね」「思わず泣いてしまいました。健気ですね」「むぎちゃん、たくさんママをひとりじめしてね」など、たくさんの感動の声が上がっています。
娘さんが生まれてからも、飼い主さんは欠かさず毎日むぎくんにたくさん話しかけ、毎晩「大好きだよ、(娘)ちゃんがいても、変わらずに大切だよ」「いつも優しくしてくれてありがとうね」と声かけをしているそう。
また、娘さんが寝た後は必ず、ご主人が思いっ切りおもちゃで遊び、飼い主さんは念入りにブラッシングするなど「思いっ切り大切にしています」と語ります。これからも“お兄ちゃん”の顔を見せつつ、たっぷりと世界一大好きな“ママ”に甘えてね、むぎくん。
(Hint-Pot編集部)