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メーガン妃 番組で着用したTシャツとマスクが物議を醸す 「エリザベス女王との溝を深めた」と英紙
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先月他界した米最高裁女性判事の頭文字と“名言”が書かれていた
ヘンリー王子とメーガン妃は先日、ポッドキャスト番組「ティーンエイジャー・セラピー」に登場。一緒に出演した高校生からの質問に答えるなど、番組は和やかな雰囲気で終了したが、妃が着用していたTシャツとマスクが物議を醸している。胸の部分に、先月亡くなった米最高裁女性判事の頭文字が、マスクには女性判事の“名言”が書かれており、英紙は「政治的中立を保つエリザベス女王との溝を深めた」などと伝えている。
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英大衆紙「デイリー・エクスプレス」が掲載した記事によると、メーガン妃が着用したTシャツには「R.B.G.」の3文字が書かれている。これは9月18日に87歳で亡くなった米最高裁の女性判事ルース・ベイダー・ギンズバーグさんの頭文字を表す。
リベラル派として女性の権利拡大に尽力したことで知られるギンズバーグさん。その頭文字が書かれたTシャツを公の場で着たことで、「エクスプレス」紙は「政治的中立を保つエリザベス女王との溝を深めた」と指摘した。
メーガン妃はさらに「when there are nine」というギンズバーグさんの有名な発言が白字で印刷された黒いマスクを着用。これは定員が9人の最高裁判事の性別をめぐる不均衡に関する問題に、「何人の女性が就任すれば満足するか?」と質問された際、「9人」と答えたものだ。
先日、ビデオメッセージで米大統領選の投票を訴え「ヘイトスピーチを拒絶しよう」と呼びかけて“反トランプ氏”を鮮明にしたメーガン妃。今年3月に“王室引退”して、「政治的中立」にはそれほどこだわらなくてもかまわないのかもしれないが、依然「サセックス公爵夫人」の称号を保持している身だ。
「王族の政治的発言は許されない」とする英国では、公爵夫人の肩書きを持ったまま自由に活動するメーガン妃に対する反発も強まっているが、当人にとってはそれもどこ吹く風という印象。今後ますます妃の政治的主張は強まりそうである。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)