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94歳のエリザベス女王 マスクなしでの城外公務に波紋 英有名司会者は批判 「賢明ではない」

著者:森 昌利

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7か月ぶりの城外公務へ訪れたエリザベス女王【写真:AP】
7か月ぶりの城外公務へ訪れたエリザベス女王【写真:AP】

 エリザベス女王が、3月に自主隔離に入ってから7か月目にして初めて城外での公務を行った。パステルピンクの装いで登場し、ウイリアム王子との公務ということも話題になったが、94歳の女王がマスクを着けていなかったことが大きな反響を呼んでいる。

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訪問先の研究所スタッフは事前に検査 全員コロナ陰性も…

 英大衆紙「デイリー・ミラー」をはじめ、英各メディアが一斉に報じたところによると、エリザベス女王がウイリアム王子を伴って訪問したのは、英国南部ソールズベリー近郊の国防科学技術研究所。問題となっているは、その際、94歳と高齢のエリザベス女王がマスクをしていなかったことである。

「ミラー」紙によると、王室は「女王がメディカルチームと十分な協議を重ねた結果、マスクを着用しないという決断をした」ことを確認。現地の研究所スタッフ48人を対象にした新型コロナウイルスのテストも行い、全員が陰性だったことも「マスク着用の必要なし」の判断に結び付いたという。

 しかし、今回の女王の決断に対し、マスクの着用を義務付けられた一般人が“混乱する”との指摘もある。

 メーガン妃を痛烈に批判していることでも有名な、テレビ司会者のピアーズ・モーガン氏も女王のマスク不着用について「賢明な行動とは言えない」と批判した。

 またその一方で、英国をはじめとする西欧諸国の人々はマスク文化に慣れておらず、顔を隠すことに一種の嫌悪感があるとも考えられている。エリザベス女王にも、公務で顔を隠すことに対して抵抗があったのだろうか。これも新型コロナがマスク文化のない国に招いた、新たな問題点と言えるかもしれない。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)