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ヘンリー王子とメーガン妃 “王室引退”の「3つの理由」とは 1つは“なりすまし電話”に引っかかって暴露

公開日:  /  更新日:

著者:森 昌利

ヘンリー王子とメーガン妃【写真:AP】
ヘンリー王子とメーガン妃【写真:AP】

 今年3月末日をもって“王室引退”したヘンリー王子とメーガン妃。エリザベス女王は、夫妻が不満を抱いていたことを察知していたが、“引退”を決断するとは夢にも思っていなかったという。2人がそこまで思い詰めた理由は何だったのか。王室作家が3つの理由を自身の著書で明らかにしている。王子は“なりすまし電話”に引っかかり、その理由の1つを吐露していたという。

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マスコミ嫌いや長男の存在も大きな理由だったという

 英大衆紙「デイリー・ミラー」が掲載した記事によると、王室のロバート・レーシー氏がウイリアム王子とヘンリー王子の確執を描いた暴露本「Battle of Brothers(兄弟の戦い)」に3つの理由が示されているという。

 まず挙げられているのが、王室の厳しい制約に辟易としていたということ。今年3月、ロシア人YouTuber2人組が、環境問題活動家のグレタ・トゥンベリさんとグレタさんの父親になりすまし、ヘンリー王子と電話で2度も会話してその模様がSNSに投稿された。

 その会話の中でヘンリー王子は本音を吐露。これについて、レーシー氏は著書の中でこう記している。

「“真の変革を求めて努力したい”――。それが、ヘンリー王子とメーガン妃にとって重要とは考えていない王族としてのステータスを手放す理由だった。王室の意向に関係なく自由なスピーチを展開するために」

 それは最近、2人が王族にとって“タブー”とされている政治的発言を繰り返していることからも明白だと言える。

 第2の理由は、ヘンリー王子のマスコミ嫌いが極まったこと。常々「我慢の限界を超えている」と周囲に漏らしていたといい、特にプライベートジェットの多用など“浪費問題”で批判を浴びたことが応えたようだ。

 第3の理由は昨年5月に誕生した長男アーチーくんの存在。ヘンリー王子は同書の中で、「最良の決断は常に容易なものというわけではない」「今回の決断は息子を守るためのものだ」などと語っており、王室にいる限り、息子のプライバシーを守れないという思いが極限に達したことも離脱に通じたとしている。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)