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94歳のエリザベス女王 新型コロナワクチン認可後に接種も? 信頼性高めるために専門家が呼びかけ

公開日:  /  更新日:

著者:森 昌利

7か月ぶりの城外公務へ訪れたエリザベス女王【写真:AP】
7か月ぶりの城外公務へ訪れたエリザベス女王【写真:AP】

 新型コロナウイルスの感染が再び拡大している英国で、94歳のエリザベス女王にワクチンを投与する可能性が浮上して話題を呼んでいる。英国ではワクチンへの“拒否反応”が強いことから、政府のコンサルタントを務める専門家が、女王自らが接種して効果を示すべきだと語った。今月15日、自主隔離を経て7か月ぶりに城外での公務をこなした女王をめぐっては万全の感染防止対策が敷かれているようだが、今後の展開が注目されることになった。

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ワクチンに対する“拒否反応”が強いといわれる英国国内

 英大衆紙「デイリー・エクスプレス」が掲載した記事によると、新型コロナウイルスのワクチンに関して英国では、「人間を猿に変える」という極端な“フェイクニュース”も含め、さまざまな噂、デマが飛び交っている。医療機関から認可されたワクチンが仮に今あったとしても5人に1人が「拒否」を表明しているという。

 そんな状況を打破するため、英国政府にはエリザベス女王にワクチン投与を求める動きがあるという。

 英政府のコンサルタントを務めるワクチン専門家のハイジ・ラーソン氏は「高齢のエリザベス女王にワクチンを投与して、その効果が証明されれば信頼性は格段に上がる」と述べた。

 確かに94歳のエリザベス女王がワクチンを接種して効果が証明されれば、信用性は一気に高まる。一般に広がっている副作用などの不安を一掃するのは間違いないだろう。

 一方でラーソン氏は「この件についてはバッキンガム宮殿が決断を下すでしょう。ワクチン投与か、それとも隔離し続けるのか」 と続けて、実現の確率が低いことも示唆している。

 女王は今月15日、自主隔離を経て7か月ぶりに城外での公務をこなした。マスクは着用しなかったが、厳重なコロナ対策が講じられたという。ウィンザー城での生活の中でも徹底した感染防止対策が敷かれているようだが、実際にワクチンを接種することがあるのだろうか。