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【私の家族】元シブがき隊・布川敏和「いなかったらどうなっていたか…」 離婚後の一人暮らし支える愛犬を語る
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「パール」のおかげで出かけるきっかけをもらって、健康にしてもらっている
14年に離婚する2年前に、つちやさんがまだ中学生だった次女を連れて家を出てしまったので、それから僕と長男、長女の3人と1匹暮らしに。その2年後に長男が独立し、さらに2、3か月したら長女が独立し、僕はついに一人暮らしになったんです。人生でほぼ初めての一人暮らし! 家事は初めてだし、家は静かだし……パールがいなかったら、どうなっていたか。寂しくて死んでたんじゃないかと思いますね。
パールにはほんと、救われています。世話は大変じゃないですよ。毎朝30分の散歩は、僕の方が外へ連れ出してもらってウォーキングしている感じ(笑)。僕は元々、出不精だから、パールのおかげで出かけるきっかけをもらって、健康にしてもらっている。
一番癒されるのは寝る時。僕は毎日、リビングのソファで寝ているんですけど、パールは僕の胸に乗っかったり、僕の腕に頭を載せたりして寝ています。夏は足元とかに行っちゃいますけど、冬は暖かいですよ~! 朝は「お腹空いた、エサくれ」と顔をペロペロ舐められて起こされたりね。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、家から出られなくなった時は、特にパールの存在感に支えられました。元々、おとなしい上、もう12歳とおばあちゃんだから、寝ているだけの時が多い。それでも、ずーっとひとりぼっちでいるのと、パールが一緒にいるのとでは大違い。いてくれるだけで救われた。僕は家の中が何の物音もしなくて、シーンとしているのに耐えられないんですよ。
出張とかで家を空ける時は、つちやさんが預かってくれます。パールに「今日は花音(次女)のところに行くよ」と言うと、ま~大喜びですよ。早く行こう、早く行こうって。長男や長女が家に来る時なんかは「隼汰が来るよ」「桃花が来るよ」と言うと、玄関まで走って行って尻尾を振る。パールは僕と元家族とをつないでくれる「かすがい」でもあるんです。
パールは丈夫で病気はしなかったんですけど、11歳になる少し前に、目が変な光り方をするようになったんです。人間でいうと還暦ぐらいだから、白内障気味になったんですね。
ミニチュアダックスフンドは長く生きても15~17歳。数年後、パールが……と考えると、耐えられなくて。ペットロスは分からないでもない。もう1匹飼ったら悲しみも和らぐかな、と思ったりしています。地元の幼なじみらには「再婚しろ!」って勧められるんですけどね(笑)。
1965年8月4日、川崎市生まれ。81年、学園ドラマ「2年B組仙八先生」(TBS系)でデビュー。翌82年、薬丸裕英(54)、本木雅弘(54)と「シブがき隊」結成。シングル「NAI・NAI 16」(CBS・ソニー)で歌手デビューし、アイドルとして人気を博した。88年、「シブがき隊」解散後はソロで俳優、タレントとして活躍している。91年、タレント・つちやかおり(56)と結婚し1男2女をもうけたが、2014年離婚。長男・隼汰さん(28)はライブハウス演劇ユニット「生き逃げ」所属の俳優、長女・桃花さん(26)はミセスモデル、次女・花音さん(19)は専門学校生。
(中野 裕子)