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ウイリアム王子 コロナ禍で娯楽の少ない英国の現状を危惧 「メンタルヘルスの大惨事が起こる」
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夫妻でチャリティを立ち上げるなど、メンタルヘルスの問題を抱える人々のサポートにも取り組んでいるウイリアム王子。このほど、英リバプールのエンターテインメント関連の事業者とビデオ通話を行い、英国各地で新型コロナウイルスの警戒レベルの引き上げが見られる中にあって、娯楽がなくなった場合の心の健康への影響を危惧したと英メディアが伝えている。
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娯楽産業が直面している苦境についてヒアリング
英大衆紙「デイリー・ミラー」によると、ウイリアム王子はこのほど、英リバプールに住む世界的に有名なDJ・ユセフさん、ウエディングやイベント関連の事業を営むナタリー・ヘイウッドさんとビデオ通話を実施したという。
リバプールは数日前、警戒レベルが最も高い「ティア3」に分類されたばかり。現在、食事を提供しないパブやバーは閉鎖され、屋内外での世帯間の交流が禁止されている。そうした中、ウイリアム王子は、新型コロナウイルスの感染拡大により、娯楽産業が数週間にわたって直面している困難な状況について話を聞いた。
ビデオ通話の中で、ヘイウッドさんは自身が抱えていたスタッフ200人のうち、すでに40人を解雇したことを告白。この話を聞いたウイリアム王子は、ヘイウッドさんたちの状況に非常に同情してくれたという。そして、ヘイウッドさんは「もし、生活の中の社交的な部分が許されなくなれば、イギリスでメンタルヘルスの大惨事が起こるのではと話していました」とも明かしている。
また、コロナ禍にあって、音楽や人との交流、友人と一緒にいることなどが、人々のメンタルヘルスに非常に重要な役割を果たすとするユセフさんの言葉に、ウイリアム王子は深く同意していたそうだ。
さらに、ヘイウッドさんは「ウイリアム王子は、自分に何かできることがあるかとまで尋ねてくれました。45分以上も時間を割いて、私たちの話を聞いたことが大きな原動力となったのでしょう」と回顧。ウイリアム王子が長時間にわたり、娯楽産業の苦境について詳しくヒアリングしたと語っている。
(Hint-Pot編集部)