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昇進のために離婚!? 旧姓を使い続けていた婿養子が苦渋の選択 親族の思いは
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愛し合っていたはずの夫婦が離婚という道を選ぶーーそこに至る道はさまざまですが、教職で昇進する際の手続きのために離婚をするケースもあるようです。実際に妹夫婦が離婚を選択したという方に話を聞きました。
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思い入れある姓を使えなくなり離婚を選んだ妹夫婦
アラフィフの田中さん(仮名)によると、妹さん夫妻は結婚生活5年目で離婚を選択したそうです。
「私の妹はバツイチでしたが、2人目の夫と出会ってから子宝にも恵まれて、夫婦仲も順調でした。しかし、義弟を婿養子に迎えていたことがきっかけで、もう一度離婚することに……。理由は教師としてのキャリアです」
ともに教師という妹さん夫妻。婿養子に入った義弟は、職場で旧姓を使い続けていました。ところがキャリアアップの際、思わぬハードルに直面することになったそうです。
「義弟は昇進試験を受けることになりました。地域によって違うのかもしれませんが、教頭先生に昇進した場合、旧姓での指導はNGと通達されたそうです。生徒たちとの思い出が詰まった名前を、キャリアアップのためとはいえ、なぜ変えなければいけないのか……。相当悩んだと聞いています。そこで妹と離婚し、戸籍上も旧姓に戻す決断をしました。話し合いを重ねたので、妹も納得しています」
従来通りの名前では仕事ができなくなるーー。教師として生徒との関係性や、積み上げてきたキャリアを大事にしたいという夫の思いに、同じ教師である妹さんは理解を示したそうです。義弟は婿養子だったため、離婚後に田中さんの親との離縁手続きも行い、戸籍上も旧姓に戻りました。
「まだ幼い子どももいますし、2人の関係はこれまでと変わらないと思います。とはいえ、2度目の離婚は離婚。家族は心配しているので、相談にはこれまで以上に、積極的に乗るようにしています」
珍しい理由でバツ2となってしまった妹さん。2度目の離婚に田中さんは心配を隠さないながらも、優しい視線を送っていました。
(Hint-Pot編集部)