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「名前、違いますけど?」旧姓で呼ばれ激怒する元不倫独女の先輩社員 渡された座席表のナゾ
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秋は過ごしやすく、結婚式のトップシーズンでもあります。女性の多くが感じる、結婚してまず面倒だったことのひとつに名字変更が挙げられます。厚生労働省の調査によると、年々妻の姓を選ぶ世帯も増えつつありますが、平成27年時点で96%の世帯が夫の姓を選択しています。手続きの煩雑さに加え、共働き世帯が増えた現在、職場ではそのまま旧姓を名乗るか、新しい姓に変えるか悩むところです。山下ももこさん(仮名・27)が働く職場は独身の女性社員が多く、新しい姓を名乗ることで「結婚した」ということをアピールしたい先輩社員がいたそうです。
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美人で優しいと評判の部署の先輩 ナゾの座席表を作成していた
大学卒業後、新卒入社をして5年目となる山下ももこさん(仮名・27)は、去年の春、入社以来初めて部署を異動しました。異動先の先輩、田澤香織さん(仮名・34)は、社内でも評判の「美人社員」として前部署の社員の間でもよく名前が挙がっていたそうです。
「美人な上に優しくて、私にとって憧れの先輩でした。でも、なんか少し変わってると思うところもあって……」
そう思ったのは、ももこさんが異動してから1週間が経った頃のこと。田澤先輩から、手作りの座席表をもらいました。「みんなの名前を早く覚えたほうがいいと思って、私が作っているのよ」と言って渡された座席表の名前に、蛍光ペンでマークがされている箇所がいくつかありました。そして、ひとつの枠にふたつの名字が上下に並んでいて、必ずどちらか一方にチェックが入っていました。
疑問に思ったももこさんは、田澤先輩にマークの意味を聞いてみました。すると「既婚の人」と答えたのです。
「それでもピンと来なかった私は座席表を手にナゾだという顔をしていたんだと思います。すると田澤先輩は『ほら、結婚したら名字が変わるでしょう? 給与明細や年末調整とか、普段は旧姓のまま働いていても、結構新姓を知っておいた方がいいタイミングがあるから』とのことで、とても優しい先輩なんだなと思いました」
その時もらった座席表の田澤先輩の名前にはマークがなく、未婚なことが分かりましたが、ももこさんはさほど気にすることはありませんでした。その後、ももこさんが部署になじんでいくのと反比例するように、その座席表は使われなくなっていき、いつしか手作りの座席表は机の引き出しの奥底にしまい込まれてしまったそうです。
突然の結婚発表 「旧姓で読んだら聞こえないふりしちゃいますから!」
それから4か月が経ち夏休みがあけた頃、部長から突然、田澤先輩の結婚が発表されました。先輩は恥ずかしそうに前に出て挨拶をしましたが、その胸元をよく見てみると、すでに「中里」という真新しい名札がつけられていたそうです。
「誰かが結婚するときは、少し前から噂で聞いたりしますが、田澤先輩の場合は本当に“青天の霹靂”って感じでしたね。しかし、社内一美人の田澤先輩が結婚するともなれば広範囲ですぐ噂されるはずなのに、名札が変わるまで誰も知らなかったのは驚きでした」
皆の前に出た田澤先輩は、結婚後も頑張って働くこと、また今後は新姓の「中里」で仕事をしていくことを挨拶し、「旧姓で呼んだら聞こえないふりしちゃいますから!」と、幸せそうに笑っていたそうです。
しかし、田澤先輩の名字が変わってから1週間がたった頃、ももこさんは衝撃的な光景を目の当たりにします。