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目標は無人島での自給自足 元「鳴かず飛ばず」のアイドル その“サバイバル“な人生とは?
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新型コロナウイルス感染拡大により、3密を避けられるレジャーとしても注目が高まっているキャンプ。数年前からは1人でキャンプを行う“ソロキャンプ”なるスタイルも確立され始め、芸人のヒロシさんを筆頭に“ソロキャンパー”も話題を集めている。キャンプの楽しみ方は十人十色だが、中にはブッシュクラフト(木でイスやテーブルを組み立てる、スプーンやフォークを削り出す等)や狩猟、山の開拓まで行う超本格派も。そこで、サバイバル×アイドル「さばいどる」として活躍するかほなんさんに、“さばいどる流”キャンプスタイルの魅力を聞いた。
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サバイバルのスペシャリストではなかった「鳴かず飛ばず」のアイドルが…
「さばいどる」(サバイバル×アイドル)を自称し、アイドル&ユーチューバーとして活躍中のかほなんさん。現在は最終目標に無人島生活を掲げるほどのレベルだが、幼少期から自然と戯れていたものの、今のようなサバイバルスキルがあったわけではなかったという。
「元々、田舎育ちで、ちょうど『ムシキング』というゲームが流行った世代。子どもの頃からセミやカエルを捕まえたり、カブトムシを飼って遊んだりしていました。父がキャンプ好きでよく連れていってもらっていましたが、今みたいなガチのやつじゃなく、至って普通のファミリーキャンプ。アウトドア自体は好きだったけれど、最初はスキルなんて全然なかったです」
アニメ好きが高じて学生時代にメイド喫茶でアルバイト、そのまま愛知県一宮市で非公認ご当地アイドルグループのメンバーとして活動を始める。4年近く活動したが本人いわく「鳴かず飛ばずだった」というある日、プロデューサーに相談したところアウトドア路線はどうかと提案され快諾。「さばいどる」としての活動をスタートさせた。
「今とはまったく違って、火も起こせない、ごはんも炊けないアウトドアスキルゼロの素人が、一つひとつ成長していくという感じで始めました。『ヒロシ隊長』というキャラクターが私の師匠なんですが、芸人のヒロシさんとはまったく関係なくて、川口浩さんとか藤岡弘、さんとか、探検家とか隊長といえば『ヒロシ』だなって」
シカやイノシシの解体は経験済み 山を購入して自ら整地も
アイドル活動の“てこ入れ”で取り入れたアウトドア要素と、元来の凝り性なオタク気質が見事に合致。今では罠猟狩猟免状、第4級アマチュア無線、車両系建設機械免許など、さまざまな資格を取得し、ソロキャンプどころか山を購入して自ら整地を行う。まだ獲物を仕留めた経験こそないが、シカやイノシシの解体は経験済みというから驚きだ。
「難しいし重労働ですが、さばくことで同じ哺乳類なんだと勉強になる。ライフル免許は、今は考えてないですが、おじいちゃんも猟師だったので獲りたくなる日が来るかも。この冬の目標は、とりあえず自分で仕掛けた罠で獲物を捕まえることですね」
無人島での自給自足生活を最終目標に、現在は釣りや畑作り、畜産なども勉強中だ。一見、破天荒に映るサバイバルライフだが、島ではヤギとニワトリを飼いたいというかわいらしい願望もあるらしい。
「『さばいどる』には、文字通り生き抜くことと、厳しいアイドル業界で生き残るという2つの意味を込めています。私にとってのキャンプは成長の場ですね。20代の男性がマイホームに憧れるような感じで、いずれは無人島を買って、夕日の見える丘に自分のお墓を建てられたらかっこいいかな、なんて思ってます(笑)」
アイドルの肩書きを持ちながら、その垣根を大きく越えた、かほなんさんの「さばいどる」活動。人生の大きな目標があるからこそ、彼女のキャンプは単なる趣味にはとどまらない。
(Hint-Pot編集部・佐藤 佑輔)