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ソロキャンプって何が楽しいの? 人気YouTuberが語る「自由気まま」な“野遊び”のすすめ
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誰にも気兼ねすることなく個人の裁量で行えるソロキャンプ
新型コロナウイルス感染拡大により、3密を避けられるレジャーとして注目が高まっているキャンプ。数年前からは1人でキャンプを行う“ソロキャンプ”なるスタイルも確立され始め、芸人のヒロシさんが“ソロキャンパー”として話題を集めています。とはいえ、1人でキャンプをする楽しさとはどんなものなのでしょうか? そこで、キャンプ系YouTuber「タナちゃんねる」のタナさんに、ソロキャンプの魅力をお伺いしました。
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ソロキャンプとは文字通り1人でキャンプを行うこと。だが、そのスタイルは千差万別だとタナさんは言う。
「キャンプに行く時間を決めるのも自由、食べるものも自由、寝る時間も自由です。道具も1人分用意すれば良いので比較的、軽量かつ、手軽にキャンプを行うことができます。そういった手軽さや自由さなど誰にも気兼ねすることなく個人の裁量で行えるのがソロキャンプだと思っています」
小さい頃から自宅の裏山でキャンプをしていたというタナさんだが、本格的に目覚めたのは4年前。当時、アウトドア用品の買い取り事業をしていたメンバーと行ったキャンプで改めてその魅力に気付いたという。さらに、YouTuberとして活動することになったきっかけも、この久しぶりのキャンプによるものだった。
「(キャンプを)再開した際に、『コールマン』のガソリンランタンを持っていて、つけ方がいまいち分からない時にYouTubeの動画を見ました。ブログなどの記事では全然分からなかったものがYouTubeだと一瞬で分かったので、これは革新的だと衝撃を受けました。動画ってこんなにも人に伝える力があるんだなと」
キャンプの魅力を知る機会を作りたいと2018年11月にYouTubeチャンネル「タナちゃんねる」を開設。約1年半後の今年3月には登録者数10万人を超えるなど、大きな反響を呼んでいる。公開している動画はソロキャンプの様子からおすすめのキャンプ道具、別キャンパーの取材など、多岐にわたる内容だ。
お気に入りの道具でこだわりの料理… 100年使える逸品も
さまざまなキャンプ道具、通称「ギア」を使い込むのもキャンプの楽しみの1つ。タナさん愛用のギアは、「フュアハンド」の「276sturmkappe」というヴィンテージランタン。
「キャンプを楽しむ上で、視覚と聴覚から伝わってくる情報を大切にしています。焚き火の爆ぜる音に、ガスランタンの“ゴー”という音が入ってきてほしくないですし……。そうなると必然的に音がならない、ろうそくのような揺らぎのある炎が欲しくなってきます。それがオイルランタンでした。ヴィンテージ品ですが、使って年月が経てば経つほど風合いが増すというか、かっこよくなっている気がしています」
また、ドイツ製のハンドメイド品で年間生産数の限られた「タークフライパン」の28センチもお気に入りの一品。
「1枚の鉄板を叩き伸ばして作られているフライパンは唯一無二かと思われます。そうすることで強度が非常に強くなり、100年使えると言われています」
初回こそシーズニングというサビ止め落としの手間が必要となるが、それも楽しさの1つだという。
「その後は使えば使うほど油がなじんできて、調理もしやすくなります。鉄板が分厚いので蓄熱性に優れており、お肉を焼く時に表面がカラッとしっかりと焼けます。焼きだけでなく煮込みができるので、焚き火料理をするのに必須のアイテムだと思ってます」