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メーガン妃が困惑? 米大統領選の投票訴えが非難され「こんなに波紋を呼ぶなんて…」

公開日:  /  更新日:

著者:森 昌利

メーガン妃【写真:Getty Images】
メーガン妃【写真:Getty Images】

 今年3月に“王室引退”し、米国に移住したヘンリー王子とメーガン妃夫妻の発言が何かと話題になっている。妃は先月、ビデオメッセージで11月の米大統領選を「私たちの人生で最も大切な選挙」と述べ投票を呼びかけたが、主要メンバーから離脱したとはいえ“元ロイヤル”が政治的発言をしたことに批判の声が高まった。ところが妃は「こんなに波紋を呼ぶなんて……」と困惑しているという。英紙が伝えている。

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非公式伝記の共著者が、関係筋の話として明かした

 英大衆紙「デイリー・エクスプレス」は、ヘンリー王子とメーガン妃夫妻の非公式伝記「Finding Freedom(自由を求めて)」の著書の1人、キャロリン・ドゥランド氏が雑誌「エル」に執筆した記事を紹介。関係筋の話として、米大統領選に投票を呼びかけたことが政治的発言ととらえられて批判を受けていることに妃は驚き、困惑しているという。

 妃は人権運動に熱心なことで知られる。王子と交際する前から多くのボランティアに関わるなど「市民の権利と行動を信じている」という信念があるようだ。今回の発言も「有権者として投票することが大切という、当たり前の発言をしただけ」という認識であり、問題発言ととらえられていることに戸惑いを隠せないという。

 記事は、妃は家族のリスクを考えて、今後は物議を醸しかねない発言の回避を考えているようだとも伝えている。

 しかし、このビデオメッセージでは、妃の投票呼びかけの後に王子が「ヘイトスピーチを拒否しよう」などと語り、“反トランプ氏”の立場を明らかにしている。発言が政治的と解釈されても仕方ないだろう。

“王室引退”したとはいえ、ヘンリー王子は現在も王位継承権6位で、2人は「サセックス公爵」「公爵夫人」の称号を保持している。政治的中立が原則である英王室の伝統から今回の発言が行きすぎなのは明らかであり、英国では称号剥奪を望む声も高まっている。より自由な発言を望むなら、やはり称号の返上が必要なのではないだろうか。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)