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「解体」はなぜ子どもたちを魅了するのか? バンダイ開発担当者に聞く解体チョコ「キャラパキ」誕生の経緯

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

“解体”は時代に左右されない普遍的なテーマ

 9月からは新シリーズとなる「解体図鑑」が発売。ブタやトリ、マグロといった食卓でもおなじみの動物たちをまさしく“解体”していく仕様となっており、それぞれの部位についておいしく楽しく学べるコンセプトだ。

「発掘恐竜チョコがヒットした要因として、『チョコを割る』という過程で『恐竜の化石を発掘する』という『追体験』が楽しめるという点が挙げられます。同じように何か『追体験』の要素を入れられないか、ということで『解体』というテーマに行き着きました」

 とはいえ、これまでのマリオや恐竜と比べると、生き物の“解体”はかなり攻めたモチーフにも思えるが……? だが、担当者はこう説明する。

「マグロの解体ショーや焼き肉店などにある肉の部位のイラストなど、“解体”は子どもたちにとってもなじみがあり、さらに時代に左右されない普遍的なテーマです。化石の発掘同様に『やってみたい』を『追体験』できることで、食べる前の工程を楽しんでいただける商品になっています」

 また、消費者のニーズについては購入者アンケートの他、定期調査を行っており、商品の認知度、好感度、毎月の購入数などを調べ、その商品が子どもたちにとってどのような立ち位置にいるのかを把握しているという。では、子どもたちの在宅時間が増えた現在のコロナ禍は、どのように影響しているのだろうか?

「娯楽が制限される中で、スーパーでのお菓子を選ぶ・おうちで食べるという行為は、子どもたちにとって通常以上に『特別なご褒美』『楽しみな時間』になっているのだと思います。『制限された日常でいかに楽しむか?』というコロナ禍での課題に対し、ちょうど『キャラパキ』はそのニーズに合った商品であったと考えます」

「食べて」「遊んで」「学べる」一石三鳥なお菓子「解体図鑑」。子どものニーズと性質を知り尽くした上での開発、そして時流の後押し。「キャラパキ」シリーズはまさに、時代を読むことでヒットを続けている商品だと言える。子どものニーズをとらえるプロフェッショナルのバンダイから、今後もどんな奇想天外な商品が出るか非常に楽しみだ。

(Hint-Pot編集部)