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ヘンリー王子 発言が「説教じみている」 デリケートな問題への言及に“気を付けるべき”と専門家
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ヘンリー王子は現地時間26日、英国版「GQ」誌の企画で「ブラック・ライブズ・マター(BLM)」運動に参加していたパトリック・ハッチンソン氏とオンライン対談。人種差別問題について言及した。しかし、王室専門家は最近の王子の発言が「説教じみている」と指摘。デリケートな問題についての発言に「気を付けるべき」と忠告している。英紙が伝えている。
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英「GQ」誌の企画でBLM運動の活動家とオンライン対談
ヘンリー王子に注文を出したのはニュース専門チャンネル「スカイニュース」の王室担当記者、リアノン・ミルズ氏。“王室引退”後、メッセージを発信し続けている王子について「説教じみて聞こえる発言には気を付けるべき」と語った。
ミルズ氏が特に懸念を示しているのが、人種差別問題についての発言。今回のハッチンソン氏とのオンライン対談で王子は「人種差別問題はすでに世界的なもの。この流れに今すぐ乗るべき」などと述べた。
黒人の母を持つ妻のメーガン妃が、その立場から人種差別を撤廃しようと明快な言葉でメッセージを繰り出すのは理解できる。しかし、ヘンリー王子が発すると非常にデリケートな問題が生まれる可能性もある。
“王室引退”後、同様の発言を繰り返して英国内で波紋を広げているヘンリー王子。今後も批判覚悟で“信念”を貫くのだろうか。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)